天界の秘義6669

 

『泥』は悪を生み出す誤謬を、『粘土』は誤謬を生み出す悪を意味している。

 

 

 

マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P39

 

 わたしから離れてはならない。おお! あなたたちがわたしの部分であり続けるなら、わたしはあなたたちをに導くだろうし、また―あなたたちはみな『天』ではないし、いつもあなたたちのなかにはいささかの泥の一部が残っているから―今、わたしはあなたたちにそれを約束もする。の祝福はこのあなたたちの泥の上にさえもきっと欠けることはないだろうと。なぜならにはそのを祝福することしかできず、わたしのはこんなにもあなたたちを覆っているのだから―もしあなたたちがわたしのうちにとどまり、もしわたしと共に、わたしが教えた『主の祈り』をとなえて祈るなら―祈りの一部で願われているように、はあなたたちに天の国を与え、第二部で願われているように、日ごとの糧と罪の赦しを賜るであろう。

 

 

マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P107

 

 肉の、また野獣のようなあなたたちの生きざまのごみが、たとえを見ることを妨げるためにあなたたちの霊魂の眼に被膜をかけたとしても、の眼にはベールはかけられない。わたしが出るようにつよくすすめ、出るための手段を与えているにもかかわらず、泥のなかにいることを楽しみ、そこにずっと留まろうとする人々の上に、わたしの手は重量をかける。彼らは泥のなかの泥になるだろう。というのも彼らは罪の泥を好んで食べ、彼らの不潔な飢えを満たすからだ。

 を否認した子供たちよ、その日は近づいている。地球の時間は長いようで短いのだ。

 

 

マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P128

 

 わたしの処刑台を梃として、泥のなかに横たわっていたあなたたちの霊を持ち上げ、その霊がに向って、であなたたちを待つわたし自身に向かって歩み続けるように力強い推進力を与えたのはわたしだ。

 

 

マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P140

 

 彼らのほとんどすべては霊的な声と賜物に対して絶対に耳を閉ざし、肉体的な賜物に対してもほとんど完全に耳を閉ざし、わたしの善意に感謝したり、お返しにわたしを愛するかわりに、わたしが与える物質的な幸を利用して深淵の底まで降りてゆき、不潔な獣たちのように泥沼のなかに楽しみを見出していう。彼らはその泥のなかで這いまわり、人間の九割を誘惑するものをあてにしながら待っている。それは貪欲、淫乱、不正行為、暴力沙汰、盗み、異端、迷信、その他、感覚と精神を腐敗させるすべてのことがら、清廉な人々にとってはほんとうとは思えないおぞましいことがらばかりである。とはいえそれらはほんとうにあるものであり、も顔を赤らめ、わたしたちの神性の激しい怒りを誘い起こすものである。

 

 天の父からの豊かな賜物も、天に現われる恐るべきしるしも、あの時代の生者たちをの子とすることは出来ないだろう。その時、わたしの大いなる恐るべき日が到来するだろう。