堕胎

1.デボラ

2.聖母から司祭へ

3.ヴァッスーラ

4.マザー・テレサ

5.マリア・ワルトルタ

6.シスター・エマヌエル

 

1.デボラ

 

デボラ/生ける神より明かされた英知/5巻下P18/1999年8月17日

 

 イエズス:

「あなたの世代の忌まわしさのことを話しているのだ。(非常な厳しさをもって、こうおっしゃいます)。この世代の不純な者どもから虐待され、虐殺された無垢な者たちの叫びはますます増している。ただ「私達の心」だけが、この不吉な日々の殺人者たちから八つ裂きにされた肉体のひどい苦しみや呻きを、完全に感じ取ることができる。私は、戦争を起こす人たちだけでなく、合法的な虐殺を支持する夫婦のことにも、同じように触れているのである。もし彼らが恩恵の小道を歩むことに立ち戻らないなら、私は彼らの家を、絶望の巣にしよう。なぜならば、私が彼らから遠ざかるからである」

 

2.聖母から司祭へ

 

聖母から司祭へ1980.10.13

 

 多くの人は罪の意識を失っています。それで、ますます罪を犯し、しかもこれを正当化しようとするのです。くいあらための感覚は、もうほとんど消えうせました。でも回心の道には、くいあらためが、その第一歩なのです。

 キリスト教のいちばん古い伝統をもっている国々においてさえも、母の胎内にいる子どもたちを平気で殺すような大犯罪が正当化されています。この犯罪は、神のみ前に復讐を呼びかけています。

 

 

聖母から司祭へ1990.5.13

 

―サタンは、あなたたちのこの一世紀の出来事において、だれにも反対されなかった支配者となりました。その結果、神の否定、神の愛の法律の否定へと全人類をみちびいて、あらゆる所に分裂と憎しみ、不道徳と悪意をひろめました。こうして、いたる所に離婚と堕胎、不潔と同性愛を正当化させて、命をさまたげるあらゆる手段を利用させました。

 

 

聖母から司祭へ1990.11.15マルバーン(ペンシルヴァニア―米国)

 

 あなたたちは、神と、その愛のおきてを否む道を歩みつづけました。不潔の罪がますます広がり、不道徳は、すべてを沈ませる海のようになってきました。自然に反する同性愛の不潔な罪は正当化され、命を妨げる手段を一般の人が伝えるようになってきたのです。それと同時に、神のみ前に復讐を招く無罪の胎児の殺害である堕胎は、このあなたたちの国のどこにでも広められ、行われています。

 

 

聖母から司祭へ/1991.10.16

 

 母の胎内で殺される何百万人もの罪のない胎児、不潔と麻薬の悪い習慣にいざなわれた若者、破壊されていく家庭、病人、貧しい人、見捨てられた人、失望する人がどんなに多いかをごらんなさい。

 最愛の子らよ、これらの人々みんなに、あなたたちを通して、いつくしみ深いわたしの母としての助けがゆきわたらなければなりません。わたしはこの人たちを救おうとして心をつかっています。

 倒れ、迷い、ばらばらになったこれらわたしの子らを、あなたたち司祭の手で集め、わたしの汚れなき心の母なる“羊檻”(おり)に連れもどしなさい。

 キリスト教の他の宗派に属するすべての人にとって、光と安全さでありなさい。

 かれらが、わたしの子イエズスのみ旨を果たすために入らなければならない港を指し示しなさい。

 その港は、教皇を礎、また安全な道案内者としていただく聖なるカトリック教会です。

 これらあなたたちの国において、わたしの汚れなき心の勝利ののち、この唯一の真の教会だけが残ることを、わたしは保証します。

 

 

3.ヴァッスーラ

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻P212

‘90・8・5−29の続き ― 十戒 ― ロードス島にて

 

殺すのを禁じたと知っていよう、世代よ! 私のものと自ら称し あなた自身を教会の一員と呼び 殺すなかれと説教しながら、どうして殺すか? 胎児に対する犯罪を積み重ねながら 審判の日には私の面前で自分を正しいと見なし 無実を敢えて主張する気か? 天からは恐ろしい光景を見守っている、ああ! この子どもを形造りながら、拒んで名前も与えずに 未練なく胎内から死に追いやるのを見ていて どれほど苦しいか。 この子どもを形造った胎は もはやこの子を覚えていない。 こうした者たちにはこう言う: 「自分の剣を研ぐがよい、しかし自分の備えた武器によって殺されよう。 今や子どもではなく 悪を孕んでいる。 悪意を孕み 災いを産むであろう、あなたは落とし穴を掘り、それを深くしたが、仕掛けたその穴に落ちる! 災いが頭上に帰り 残酷な業が自分の頭にふりかかろう(*)」

 そしてあなたです(*2)、私に忠実で私の名にしっかりと留まっているという評判だが、あなたのことをすべて知っている、そう、生き生きとし繁栄しているという評判だが そうではない、死んでいて腐敗しかかっている ♡ 悔い改めなさい! 数え切れないほどの霊魂たちをあなたにあずけた。 しかし悪魔は取り引きして 自分の金銀と交換させた。 そう、じつに! 今やどのように生きているかを知っている、ねぐらに潜む(*3)ジャッカル(*4)のように暮らす。 このねぐらの上に本道を通そう。 突然あなたを訪れ 裸の身を暴く、そしてその日が来たなら いのちの木から食べるのを許すまい。 よく聴きなさい: あなたは殺すなかれと説教する、だが私の霊を殺している。 掟を誇っていながら 我が隠されたマンナの神秘を理解しないで それに背いている。 そう 私の奇跡的な養いも 我が変容の神秘もまだ理解していない ♡ 時の終わりには天からのマンナによって生きながらえさせると約束した。 ペルガモの教会には:(*5)「勝利を得る人に、私は隠されたマンナを与えよう。 また、白い小石を与えるが、その小石には、それを受ける者のほかは誰も知らない新しい名が刻まれている」と言った ♡ あなたの時代にとっておかれたこのマンナを 今日差し出している、飢え渇いた霊にとって滋養のある、天からの食べ物です、内面の砂漠を満たすために 我が霊を満ち満ちて注ぎ出す、そして我が天からのマンナは、無償で、与えられる、貧しい人びとの食物だからです・・・しかしあなた方は理解していない・・・そこでそれを食べるのを拒み ほかの人たちが食べるのも禁じる。「白い小石」には私の新しい名がすでに刻んである それは貧しい人たちにだけ知られよう。 あなた方は謙遜で貧しい者だと主張する だが謙遜でも貧しくもない あなた方の霊はサタンの富の上に座している ♡

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/7巻P163

 

 ―我が玉座にサタンが 向かっている。 あなた方の共同体を召集し 時が訪れたなら 私、イエスが、傷の手当てをすると伝えなさい。 私ども二つの心だけが 悲嘆にくれた日々の避難所となろう。 まことに深く愛された者よ、聴いて理解しなさい: 勇敢であってほしい、この大きな苦難の日々を怖れないでよい、みことばを、我が伝統を 擁護しなさい、そして私の敵が、そのペンで、つけ加えてサインする飾りや人間的教義は受け入れないように。 彼は幼児を殺害する秘伝に用いた血で サインしよう、その秘伝が彼を助長させている!(*)

 

(*)「血でサインしよう」: 堕胎法が多くの国で合法化されたため、サタンは力を得やすいのです。堕胎はひそかな殺人の一形態ですが、人間を生にえとするので、サタンへの一つの儀式となっています。敵に力を与え助長させるのに、人間を犠牲とするこの隠れた儀式をサタンが要求したのです。

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/7巻P172

 

 聖ミカエル:

こうしたすべてを 喜んで伝えたわけではありません、それはあなたの世代が、今日悪魔に、大きな名誉を与えているからです。 悪魔ははじめから人殺し 嘘つきでしたが、今では 父として拝まれています。かわりに名誉を受けているのです。 この時代は、そのわざに頭を低く下げ こうして、時代に、罰をまねいています。 不浄の霊が群をなしてあらゆる所にむらがり あなたの国ぐにを荒らし回っています。

 

 今日サタンは 神のみ前で正しい者をさえ 誘惑しています。 無辜の血で塔を築き(*)、犯罪の上に母国を築いているこの時代に 困難が押しよせているのは そのためです。この犠牲(**)だけでも サタンを喜ばせているのです・・・至高なる方に信頼をおきなさい、子よ、そして人びとを励まして、私に執り成しを願わせなさい。私、神の大天使、聖ミカエルは倦むことなく 真理を擁護しつづけます。 あなたもしっかりと立っていなさい、 たとえ敵の打撃で心に傷を受けようとも、私があなたについています。至高者のご好意を受けているのですから 喜びなさい。

 

(*)多くの国で堕胎法が合法化されて。

(**)堕胎はサタンを喜ばせます、力を得るのに人間の犠牲が必要だからです。そして悪魔への儀式だと多くの人が気づきさえしないうちに毎日行われているのです。悪魔は血に飢えていますが、今は無辜の血があるのです。

 

 

4.マザー・テレサ

 

マザー・テレサ/日々のことば/女子パウロ会/P112

 

 私にとって、命は人類への神からの最も美しい贈り物です。ですから、中絶や安楽死によって命を破壊する人々や国家は最も貧しいと言えます。私は、合法か非合法かと言っているのではありません。命を奪うために人は手を上げるべきではないと思います。なぜなら、命は私たちの中にある神の命なのですから。たとえそれが、まだ生まれていない赤ちゃんであっても。

 

 

マザー・テレサ/愛と祈りのことば/PHP文庫/P127

 

 生命は神からの賜物です。胎児の中に、すでに生命が宿っています。

 人間の手で、生命を奪うことは許されません。

 出生以前に生命を絶たれた子どもたちの叫びは、神の耳に届いています。

 

 

5.マリア・ワルトルタ

 

マリア・ワルトルタ/復活/P160

 

(主がケリオットの母・シモンのマリアに)

 彼女は声をふりしぼって言う。

「私を呪わないでください。主よ・・・私は、どんな子を産むのか知らなかった・・・もしその時知っていたら、自分の腹を引き裂いたでしょう・・・」

 

「ああ、マリア、それも罪なのだよ。あなたまで正義を捨てることはない。ただ自分のすべきことをしただけだから。かわいそうに・・・もう心配しないでよい」

 

 

6.シスター・エマヌエル

 

シスター・エマヌエル/メジュゴリエの証言者たち/P191

 

「後で、聖母はあなたに、マリーヤとヴィッカに言われたように、中絶について何か言われた?」

 

(ミリアーナ)

「ええ。私はよく周りで起っていることについて聖母に話し、そして聖母の助けを求めていたから。聖母はこれらの女性を裁かず、愛するように、そして彼女たちが神と和解するために祈るように言われた。聖母は中絶された子どもの父と母は非常に苦しまなければならないだろうと言われ、ひどく泣かれた(*)。聖母は、中絶は大罪である、なぜならそれは殺人だからだ、神はすべての罪をおゆるしになるけれども、中絶に対してだけは、神は両親から主要な痛悔を要求なさる、と言われたわ。」

 

「そして中絶された赤ん坊たちについてはどうなの?」

 

「聖母は言われたは、『中絶された赤ん坊たちは私と共にいます』と。」

 

 メジュゴリエにおいて、(中絶された子どもたちの父や母である)多くの巡礼者は、過去に拒絶した小さな存在との和解を通じて、回心と内的癒しの美しい道行へと出発した。その子についての記憶を消し去る代りに、一つの心と一つの霊魂を賜った、天国で生きている一つの人格として、彼らはその子を考えるようになる。彼らは心の底からゆるしを願い、彼らが家族と深い関係をもつのと同じように、その子との深い関係を発展させる。彼らはその子に名前を付け、その子に祈り、その子のために祈る。この和解と家庭の中への歓迎は、両親にとって、また他の子どもたちにとって、大きな恵みの源泉となる。この状況にかかわった独身の人々は似たような心の広がりを生きることができる。たとえ何らかの苦しみが続くとしても、母親たちは平和である。彼女たちは子どもを失ったことによってもはや苦しめられたり、悩まされたり、することはない。彼女たちはその子どもをマリアの胎の中に置いたのである。

 

 

シスター・エマヌエル/メジュゴリエの証言者たち/P393

 

最初の最も深い傷のゆえに、子どもが後になって進む歪んだ、不幸な方向を見て泣かれたのは祝せられた御母マリアだった。