物質主義
サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書/P354
次に彼はこう尋ねた。
「物質主義についてはどう思われます。東洋人はわれわれのことをよく、物質的といいますが」
わたしは答えた。「物にせよ何にせよ、それ自体は悪いものではなく、誤用することが悪なのです。物があるべきところにあれば差支えないでしょう。しかし、霊的欲求を満たすのに使われば、物が心を占領し神の座を占めて、われわれの霊的感性を殺し、魂を生命なきものに変えてしまうのです。このような物質主義は、洋の東西を問わず同様にみられるものです。物を正しく使うとは、魂の宮たる体を保つに必要なだけ、控え目に使うということです。この節度を越えてしまうと、魂を二の次にして物質を崇拝することになり、ひいては霊魂を滅ぼすことにもなるのです」