煩悩
トマス・ア・ケンピス/キリストに倣いて/1・25・4
しかし、その打ちかつべきこと、抑えるべきことの多少は人によって同一ではない。
けれどもたとえ多くの煩悩があっても、熱心にはげむ人は、煩悩は少なくても進歩に熱心でない人よりも、大きい進歩をとげる。
特別私たちの非を大いに改める上に役立つものが二つある。それは生まれつきの悪い傾きから力を尽くして自分を引き離すことと、自分にもっとも不足している善徳を得ようとはげむことである。
またしばしばあなたが他人にもっとも不愉快を感ずることを特にさけて、これに打ちかつように努めるがよい。