ステファノ

 

1.聖書

2.聖母から司祭へ

3.マリア・ワルトルタ

 

 

 

1.聖書

 

使徒言行録6・15

 

最高法院の席に着いていた者は皆、ステファノに注目したが、その顔はさながら天使の顔のように見えた。

 

 

 

使徒言行録7.59−60

 

ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。人々は大声で叫びながら耳を手でふさぎ、ステファノ目がけて一斉に襲いかかり、都の外に引きずり出して石を投げ始めた。証人たちは、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた。人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。

 

 

 

2.聖母から司祭へ

 

聖母から司祭へ1974.12.26

 

 聖ステファノは本当に子どもでした。何という清さがその魂を輝かせ、わが子に対する堅固な信仰の何と純粋で、その人格全体には何と言う強さがあったことでしょう!

 そのまなざし、その信仰の純粋さ、その愛の強さに、皆、魅せられていました。イエズスの次に、私が何度も心に抱きしめたのは、この私の最初の子でした。・・・わが子イエズスのあとで、彼が最初に死ななければならないことを私は知っていました。それでどれほど彼をいつくしんで力づけたことでしょう。彼が強く、常により強くなるために。

 石殺しにされてから私のところに連れて来られ、私は彼をもう一度、心に抱きしめました・・・

ああ、カルワリオでの光景とほとんど同じでした!(中略)

 

 私の運動の司祭たちは、めいめい、私にとってこういう愛の冠となるでしょう。

 百合、ばら、シクラメンの冠、皆、私の小さな子ども。でも誰も、私が彼らにかち得てあげる聖霊の力には抵抗できないでしょう。

 なお彼らの―大部分は―最後の証しに召し出されるでしょう。でも、彼らの血はこの世を洗い清めることでしょう。それは愛によって刷新され、神の勝利のために再び奉献された別の世界が誕生するためです。

 

 

 

3.マリア・ワルトルタ

 

マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/352・18/5巻下P95

 

1944年3月7日

 

その後、ベニアミーノがどうなったか、あなたは知りたくありませんか? 彼はキリストの小さな小羊であり続け、大きな羊飼いが天に戻り居なくなった後、私によく似た人の弟子になり、彼から洗礼を受けステファノという名前になり、私の最初の殉教者となりました。死ぬまで信仰心を失わず、彼の縁者も、この小さな使徒に感化され、信仰に導かれました。私の王国には、人々に知られていなくても私に知られている人がたくさんいます。そして、彼らはそれで幸福です。世の名声は、聖者の後光を、ほんの少しでも明るくすることはないからです。