主が聖母を拒むことは一つとしてない
1.マリア・ワルトルタ
2.ヴァッスーラ
3.アグレダのマリア
1.マリア・ワルトルタ
マリア・ワルトルタ/聖母マリアの詩下P24
「弟子たちに『母を喜ばせるために行こう』と言った私のことばには深い意味がこめられていたのである。すなわち、母に私を見る喜びを与えるだけではなく、私に最初の奇跡を行うように勧めるのは母であること、母は人類の最初の恩人であると知らせるためであった。
よく覚えておきなさい。私の最初の奇跡は、マリアのために行なわれたのである。これはマリアが奇跡の鍵であることを象徴している。私が母を拒むことは一つとしてなく、母の願いであれば恵みの時も早める。善良さにおいて母は神に次ぐものであり、あなたたちに恵みを配ることこそ母を幸せにすることだと私は知っている。母は愛そのものなのである。それを知っている私は『母を喜ばせるために行こう』と言ったのだ。
さらにまた私の力量と一緒に、母の力量をも、この世に示したかったのである。私はマリアに宿る運命であったので―香り高い生き生きとした雌しべを取り囲む百合の花弁のように、私は母の胎内で母に囲まれ同じ一つの肉体であった。また“苦しみの時に十字架上で、私は肉体をもって母は心をもって苦しむことで一体であったように”―母はこの世に現せる力量においても”私に結ばれていることは明らかです。
マリア・ワルトルタ/聖母マリアの詩下P297
「こっちへ来い、横領の買収男!」
「私が? どうして? 主よ、何のことやらさっぱり分かりませんが」
2.ヴァッスーラ
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち8巻P136
人間よ!女性から生まれた者よ、太陽をまとった女性を尊びなさい!ひ弱な人間よ!彼女の抱擁 そして我が独り子をエジプトまで砂漠をこえて運んだ腕の中に 慰めを見いだすように。その慈悲(いつくしみ)をもって私を尊んだ母を 尊びなさい、私は、無論、彼女に 豊かな好意を示したではないか?太陽をまとう女性にたいして 大いなることをした、そして我が霊に覆われたその日以来、彼女はどの世代にも 祝された者と呼ばれてきた。彼女を尊ぶのをやめた者たちには 恥と不名誉しかない。これほど私が豊かな好意を現した女性への あなた方のあざけりこもった言葉を 私はこころよく受け取ってはいない
そして各々を相応に取り扱う。
霊を高ぶらせないように、今やいっそう霊を遜らせ 聖母の取り次ぎを願うときも嫌な顔は見せないように。私が彼女の願いを聴かないとは誰が言うのか? カナでも あなたの母が執り成して下さったではないか?あなたの霊が(*)今日拒んでいることを 霊では理解するようにと こうしたしるしが行われた。このしるしは 将来のあらゆる時代のために与えられたもの。太陽をまとい、世界を満たす三たび聖なる、我が聖霊をおびた女性は、神の母として位する。来なさい、我が娘よ、最善を尽くすなら あとは私がする。ヤハウェが栄光のうちに 祝福を与えよう。実りが いや増すように(**)。我が−独り子−の−目に−燃える炎よ、覚えておきなさい、あなたは一人ではない、私がともにいる。
(*)神は 聖母を拒んで十分尊ばない人びとにだけ話しかけておられます。
(**)命令のようなおっしゃり方でした。
3.アグレダのマリア
アグレダのマリア/神の都市/P39
御母の素晴らしい知識にふさわしく、御母は神への畏敬と罪に対する悲しみのための諸徳を英雄的に実行しました。悪い天使や人間が主を知ろうとせず、愛そうともしないことを感知したが故に、至聖者への犠牲となりました。熱烈に主を祝し、愛し、誉めました。御母は聖アンナの胎内におられた時、既に人類の堕落を知っており、いと高き善なる神に対する反抗の重大さを思い、悲しみの涙を流したのです。御母は生まれるやいなや、この悲しみと共に人類の救いを求め、仲介と回復の仕事を始めました。神に対し、祖先や義人の叫びを神に捧げました。自分の同朋と見なした死を免れない人々の救いを、神の慈悲が遅れないように願いました。人々に会う前に、熱心な愛徳により人々を愛しました。生まれた時に人々の恩恵者となり、神への愛と同朋への愛を心の中に燃やしました。御母の嘆願は、全聖人と全天使の嘆願を合わせたものよりももっと神の心を動かしました。神の愛と希望は、神が天より降り、人々を救うことを御母は知っていましたが、どのように救済が行われるかについては判りませんでした。神は御母の願いを叶えたいと思い、御母を愛したからこそ人体をまとったのです。