聖母は戦いの指揮者

 

聖母の勝利

 

 

 

1.聖書

2.聖母から司祭へ

3.グリニョン・ド・モンフォール

4.ドレックス教授

5.私自身をかれらにおいて現し、彼らによって敵の心臓部を打ち、わが踵でその頭を踏み砕くでしょう

 

 

 

1.聖書

 

創世記3・15

 

お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に

わたしは敵意を置く。

彼はお前の頭を砕き

お前は彼のかかとを砕く。

 

 

 

雅歌3・6−8

 

荒れ野から上って来るおとめは誰か。

煙の柱が近づいて来るかのよう。

それは隊商のもたらすさまざまな香

ミルラや乳香をたく煙。

見よ、ソロモンの輿を。

輿をになう六十人の勇士、イスラエルの精鋭。

すべて、剣に秀でた戦士。

夜襲に備えて、腰に剣。

 

 

 

雅歌6・4

 

恋人よ、あなたはティルツァのように美しく

エルサレムのように麗しく

旗を掲げた軍勢のように恐ろしい。

 

 

 

雅歌6・10

 

曙のように姿を現すおとめは誰か。

満月のように美しく、太陽のように輝き

旗を掲げた軍勢のように恐ろしい。

 

 

 

 

2.聖母から司祭へ

 

聖母から司祭へ1982.12.8

 

「おまえと、かの婦人の間に、おまえのすえと、かの婦人のすえのあいだに、わたしは敵対をおこう」と、神は、私について、蛇におおせになりました。それは、蛇のために人類の歴史に、はじめて罪がこの世に入り込んだときのことです。

 私とサタンとのあいだの敵対こそ、この、婦人と蛇との敵対です。それは、私の軍隊と、かれの軍隊とのあいだの敵対でもあります。同時に、善と悪との、恵みと罪との敵対でもあります。(中略)

 神から与えられた特権によって、私がすべての罪と、原罪からさえも免れえたのは、天と地、天の霊と地の霊をまきぞえにする恐ろしい戦いに、聖三位一体からその指揮者として任命されたからです。(中略)

 私は、黙示録のなかに、赤い龍とその仲間にいどむ指揮者、太陽に包まれた婦人として予言されました。それで、もし、あなたがたが、私の計画に協力したいなら、指揮者である母の小さな子らであるあなたがたは、戦わねばなりません。罪と悪への妥協に対して、祈りと苦しみの武器で戦いなさい。

 かくれた生活のなかで、信頼をもって自分の毎日の務めを謙遜な気持で果たし、イエズスに完全にならうことによって、また貧しさによって、そして、世間から軽蔑され、自分をひくくすることによって、日々わたしと共にこの戦いを戦いなさい。

 

 

聖母から司祭へ1985.10.13

 

 これはまず、霊のレベルで行われる大戦争です。

 この世では、わたしの軍団は、聖なる洗礼によって受けた恵みにより神を愛し、神に栄光を帰しながら生活し、主のおきてを完全に守る確かな道をあゆむすべての人たちによって成っています。

 かれらは謙遜で、素直で、小さく、愛を持っており、悪魔の企てと快楽の無用なそそのかしを避け、愛と潔白と聖性の道をあゆむのです。

 このわたしの軍団は、地上のいたる所で、今日、わたしに応え、わたしが近年あなたたちに教えた道をたどって、わたしに従う、小さな子どもたち全部で作られています。

 この軍団によってこそ、わたしは、わたしの勝利を実現させます。

 

 

聖母から司祭へ1986.10.7

 

 わたしは、サタンとすべての悪霊たちに対する恐ろしい戦いで、あなたたちを指導する総帥です。

 もし、あなたたちが、深い従順をもってわたしに従うなら、神の天使たち、天国の聖人、福者たち、煉獄で清められているすべての霊魂が与える貴重な助けが、いつもあなたたちのそばにあるのを感じるでしょう。そうです、ほんとうに、わたしは唯一の大天軍の総帥です。

 今の時代は、わたしの偉大な勝利を完成する日です。わたしの敵があなたたちを失望させるために使っているすべての危険な、悪賢い策略を恐れないで、勇気と信頼をもって戦うように、わたしはあなたたちをはげましたいのです。

 

 

 

聖母から司祭へ1989.11.1

 

わたしは、唯一の軍団の指揮者です。

 

 

 

 

聖母から司祭へ1991.6.26

 

 なぜまたここにあなたたちが来るようにわたしは望んだのでしょうか?

 わたしがあなたたちを通して教会と全人類にわたしをあらわそうと望む時がきたからです。

 

わたしは、わたしの軍団の総師として、わたしをあなたたちのうちにあらわします。

 わたしは、世界のあらゆるところにこの軍団をつくりあげました。

 それはキリストに背く人、つまり、反キリスト(アンチクリスト)の指令に従う神の敵どもの大軍隊に対して戦うためです。

 

 

 

 

3.グリニョン・ド・モンフォール

 

 

愛心館/山下房三郎訳/グレニョンド・モンフォール/聖母マリアへのまことの信心

(52)

悪魔にとって、いちばん恐ろしい敵は、神の母マリアです。(中略)

では、なぜ、悪魔はそれほどマリアをこわがるのでしょうか。

それは、第一、悪魔は高慢なのですから、神ごじしんと戦って負けたときよりも、

このちっぽけな、このいやしい、神のはしために負かされて、罰を受けるときのほうが、

もっともっと、くやしいからです。神の全能に負けるよりも、マリアのいやしさに

負けるほうが、悪魔にとっては、もっと、はずかしいからです。

 

 

 

愛心館/山下房三郎訳/グレニョンド・モンフォール/聖母マリアへのまことの信心

(114)

「わたしは、こんなことを予測しているのです。すなわち、この小さな本と、それを

書くため聖霊がお使いになった人(=著者)を、悪魔的な歯でかみ砕き、八ッ裂きに

しようと、多くの敵どもが、怒り狂う野じゅうのように、襲いかかってくるでしょう。

すくなくともかれらは、この本を出版させないために、どこかの倉庫の片すみに、

やみと沈黙とホコリの中に埋没させるでしょう。そればかりでなく、この本を

読んで、まことの信心を実行する人々に対してさえも、迫害の手をのべるでしょう。

かまうもんですか。いや、それで結構。こうした展望は、わたしを大いにはげまし、

大成功まちがいなし、との希望さえ与えてくれるのです。つまり、まもなく急テンポで

やってくる宇宙ぐるみの超非常事態に際会して、イエズスとマリアの

大軍団が、しかも忠勇無双の男女両兵士の大軍団が、世界のずい処に旗あげをし、

世俗に対して、悪魔に対して、腐敗した人間性に対して、血みどろの戦いをいどみ、

最後には勝利をおさめるのです。“読者は、よく読み取るように”(マタイ24・15)

“それができる者は、それを受け入れなさい”(マタイ19・12)」

 

 

 

3.ドレックス教授

 

天使館/天使のパン16号P34

『信仰は従順より偉大である』ドレックス教授への救い主の御言葉 

1973年3月2日早朝の主の御言葉

 

 今や、違った嵐が私の教会に襲い掛かり、“ぺテロの船”は時の流れという波によって、あちこち動かされている。そのため心配になって不安を感じている信者たちは助けを求めている。しかし、今も世の終りまでも私は私に誠実で忠実な者たちの真ん中に居る。教会の内部にも外部にも居る敵たちは私の教会を破壊することは出来ないであろう。私が以前語ったように、教会は岩の上に建てられている。その教会を脅かす者たちは、サタンの助けを得ている死すべき人間たちである。しかし、最後には、敵は聖母の力によって鎮圧されるであろう。

 私の聖母マリアはゴルゴダの暗闇の夜に十字架の下に佇み、苦難に屈すること無く、ゆるぎない信仰を持ち続けた唯一の御方である。この童貞聖母マリアこそ教会の母である。すべての誠実で忠実な人々は聖母を尊敬し、その力を信頼し、栄光を与えなければならない。

貴方は『永遠の神秘』と題する本を書き、その中で四終(死、審判、地獄、天国)の真実について教えているが、このことが私を非常に喜ばせている。何故なら、来るべき来世について、永遠と審判についての教えはもはや忘れられ、更には否定されている。この現象は伝染病の様に私の教会に入って来たからである。そのため、人々は破滅に導く広い道を辿っている。

 もう一度私は次のように語ろう。童貞にして母なる聖マリアが三位一体の神から与えられた力によって、善良、誠実、忠実な人々の軍団の指導者となるであろう。聖母はサタンを征服する者として神から定められているからである。

 

 

 

 

5.私自身をかれらにおいて現し、彼らによって敵の心臓部を打ち、わが踵でその頭を踏み砕くでしょう

 

 

聖母から司祭へ1973.11.1

 

 以前にもまして今こそ、私を見いだす人は生命を見いだし、主から救いを得るでしょう。

 私の敵はそれだけを恐れています。それで悪魔は、信者の心をもっと私から遠ざけ、教会の中で私をもっとぼんやりと不明瞭なものにしようとあらゆる努力をするでしょう。悪魔は私との激しい戦い、どちらかが決定的に打ち負かされる天下分け目の戦いに取り組んでいます。

 現在、多くのことから見ると、私の敵である悪魔が勝利者のように見えますが、私へのこの上なく大いなるたちかえりと私の圧倒的な勝利の時が近づいて来ました。

 私の子である司祭たちが、決定的な闘争において、私と共にいることを私は望んでいます。彼らは私に導かれ、私の命令に素直で、私の望みに従順、私の要求に敏感であってくれるでしょう。

 私自身をかれらにおいて現し、彼らによって敵の心臓部を打ち、わが踵でその頭を踏み砕くでしょう