レパイム

 

 

 

天界の秘義1574

[2] ヨシュア記には―

 

  ヨシュアはヨセフの息子たち[子孫]に言った、もしあなたが多い民であるならば、エフライムの山があなたにはせますぎるなら、森に行って、そこのペリジ人とレパイム人の地の中にあなた自身のために(木を)切り倒しなさい(17・15)。

 

ここには誤謬の原理が『ペリジ人』により、誤謬の信念[確信]が『レパイム人』により意味されておりこれをかれらは根絶しなくてはならなかったのである、なぜなら霊的意義では『エフライムの山』は理知であるからである。

 

 

天界の秘義1868

 

 すなわちレパイムは誤謬の信念を意味しており(567、581、1673番)、『アモリ人』は悪を意味しており(1660番)、『カナン人』も悪を意味しており(前の16節)、『ペリジ人』は誤謬を意味することはとり扱ったところである(1574番)。他の国民の特殊な意義の何であるかは、それが現われてくるさいに、主の神的な慈悲の下に以下に述べよう。

 

[2]主の王国から追放されなくてはならない諸国民については、実情は以下のようなものである。他生では悪い悪魔的霊は霊たちの世界にやってきて、善良な霊にとりついてこれを悩ますことを無上に欲しているが、しかしそれを行う毎に追放されるが、それと同様に再生しつつある人間の中にはその者を所有してきたいくたの誤謬と悪とは征服され、消散されて、それに代わって主の王国のいくたの善と真理とが植えつけられるのである。

 

[3]これらのものはヤコブの子孫によりカナンの地から放逐された諸国民により表象され、またそれと同じものがユダヤ人自身により表象されて、かれらも後にその地から放逐されたのである。その同じことが同じような事柄を表象した古の多くの諸国民にも起こったのである、たとえばエソウの子孫によりセイル山から放逐されたホリ人(かれらは申命記2・12、22に記されている)、カフトル人により放逐されたアビ人(かれらは申命記2・23に記されている)、またモアブ人により放逐されたエミ人またはレパイム人(かれらは申命記2・9−11に記されている)、またアンモン人により放逐されたザムズム人(申命記2・19−21に記されている)のようなものである、その他多くのものが予言者の書に語られている。