ニネベ

 

 

 

新共同約聖書 コンコルダンス P400

 

ニネベ・・・アッシリアの都

 

 

天界の秘義1188

 

 教義のいくたの誤謬が『ニネベ』により意味され、他の起源から発したそのような事柄も『レホボテとカラー』により意味されていることは聖言のニネベの意義から明白であり、その意義については間もなく述べよう。こうした種類の誤謬は三つの起源から発している。最初のものは明るくされていない理解の不明確な状態における感覚の迷妄から発しまた無知から発していて、そこから『ニネベ』である誤謬が起っている。第二の起源はそれと同じ原因から発しているが、しかし革新または卓越を求める圧倒的欲念といったものをもっていて、こうした起源から発した誤謬は『レホボテ』である。第三の起源は人間が己が欲念を甘やかさない事柄をことごとく真理として認めることを欲しないという点で、意志から発しており、引いては欲念から発しており、そこから『カラー』と呼ばれている誤謬が発している。凡てこてらの誤謬はアッシルを通してまたは信仰の諸真理と諸善とについて色々と論じることから起っている。

 

[2]『ニネベ』は明るくされていない理解の不明確な状態における感覚の迷妄から発したまた無知から発した誤謬を意味していることはヨナにより明白であり―かれはニネベにつかわされたが、その都はかれらがそのようなものであったため赦されたのであった―またそのことはニネベについてヨナ書に記された事項からも明白であり、そのことについては主の神的慈悲により他のところに述べよう。そこの事項は歴史的なものであるが、それでも予言的なものであって、聖言の他の凡ての歴史的なもののように、そうしたアルカナ[秘義]を含み、表象しているのである。

 

[3]イザヤ書にも同じく、そこにはアッシルの王についてかれがニネベに止まり、かれの神ニスロクの家に身をかがめた時、かれの息子たちが剣でかれを殺したと言われている(37・37,38)。これらの事柄は歴史的なものであるけれども、しかも予言的なものであって、同じようなアルカナを含み、また表象しており、ここでは『ニネベ』により内に誤謬を宿した外なる礼拝が意味され、それが偶像崇拝であったため、かれはその息子たちにより剣で殺されたのである。『息子』は、前に示されたように、誤謬であり、『剣』は聖言の凡ゆるところにおけるように誤謬の刑罰[誤謬を罰すること]である。