聖言の聖さ
天界の秘義3839[4]
善と真理から発しており、また善と真理とのものであるところの他の情愛の場合も類似しており、そのことはまた天使たちはひとえに目的の中におり、目的の用の中にいるという事実からも明白である(1317、1645、3845番)。目的は愛または情愛以外の何ものでもない(1317、1568、1571、1909、3425、3796番)、なぜなら人間はその愛するものを目的とみなすからである。実情はこうしたものであるため、天使たちは聖言の中にある事柄の情愛[事柄に対する情愛]の中におり、しかもそれは天使たちがその中にいるところの情愛の種類に応じ、凡ゆる変化を伴っているのである。このことから聖言はいかに聖いものであるかが充分に明白である、なぜなら神的な愛[神の愛]の中には、すなわち、神的なものから発している愛の中には聖いものがあり、それで聖言に含まれている事柄の中にも聖いものがあるからである。