ルター
1483〜1546
真の基督教137
ここで私は微笑を浮かべて言った、「貴方はルーテルは甦り、今は永遠からの三人の神的人格を信ずる信仰による義認に関わる彼の過誤を棄て去り、新しい天界の祝福された者達の間の一つの地位に移されて、彼の誤りを採用したところのその追随者達を眺めて、嘲笑していることを知られませんか。」
霊界日記6039
霊界日記6040
霊界日記6041
カルビンは天界の或る社会の中にいたが、しかしその社会の真中からは遠く離れた所におり、依然、世にいたとき信奉していたような教会の教義を信奉していた。かれはわたしと話し合って、以下のように言った、すなわち、自分は信仰と善い業とについてルーテルと文通したが、ルーテルは注意を払ったのである、自分は、もし信仰のみが採用されるなら、聖言の中に在る幾多の事柄は否認されることになるが、それでもこれらのものは連結されねばならないことを示したのである、また、ルーテルはカルビンの書物を読むことをためらって、もし自分が業を受け入れるなら、自分は法王派の者らからは遠く離れはしないことになるとも答えたのである、後ではかれらは文通して、カルビンは善い業を伴った信仰にとどまったが、ルーテルは信仰のみにとどまって、信仰は木が実を生み出すように善い業を生み出すことを信じ、連結するものが在る、と言ったが、しかしかれはそのことについてはかれの追随者らが考えたようには考えなかったのである。ルーテルはカルビンに以下のことを書いたのである、すなわち、自分は業を確立することはできない、なぜなら業は人間から発しており、人間からは善は何一つ発しないからであり、また業の中には功績が在るからである、と。カルビンは、正しくて、騒ぎもおこさなかったため、その社会へ受け入れられた。わたしはそのことをその社会の総督[治めている者]から聞いたのである。
霊界日記6042
霊界日記6097/第9巻P349
ルーテルは、後では、メランヒトンが、分離した信仰を弁護して、周囲に騒乱を起こしはじめたため、それでかれらは、その生命に従って、靈界からかれら自身の場所へ送られてしまい、そこでは自分らがたれであるかを知らなくなっている。このことは1763年[76歳]12月30日に起った。
続最後の審判55
ルーテルの運命は如何ようであるかは他の所で語ろう。なぜなら私は再三彼の言葉を聞き、また彼に会ったからである。ここでは私はただ以下のことのみ告げよう。彼は再三信仰のみから退こうと願ったが、徒労に帰した、それで彼は天界と地獄との中間に在る霊たちの世界に依然いて、そこで時々苦しみをなめているのである、と。