家庭

 

 

 

 

マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/2卷P463/121・10

 

わたしたちは皆兄弟です。また、愛は言葉ではなく、行為で証すものです。同類に心を閉ざす者はカインの心の持ち主です。愛が無い者はの命令に対する反逆者です。わたしたちは皆兄弟です。にもかかわらず、わたしは、そしてあなたたちは、家庭内部―等しい血が、血肉をもっても、アダムからわたしたちに由来する兄弟関係を再確認するところ―においても憎しみと摩擦があるのを見ています。兄弟たちは兄弟たちに対立し、子たちは両親に対立し、配偶者たちは互いを敵視します。

 しかし常に邪な兄弟たちにならないために、またいつの日か不倫の夫婦にならないために、人は、六歳から十一歳くらいまでの幼年期から世界で最小の、だが最も偉大な組織、家庭に対する尊敬を習得する必要があります。一つの町、一つの地方、一つの国、一つの大陸という機構に比べれば一番小規模の機構です。しかし最も古いがゆえに最も偉大なのです。なぜなら、祖国とか国家とかの概念がまだ存在しなかった時に、によって制定され、しかもその時すでに生き生きと活動する核家族であったし、種族へ種族へと湧出する水源であり、そこでは男性が王であり、女性は女王であり、臣下は子供たちである小さな王国です。一つ屋根の下に住む者たちの間に分裂や仲違いが生ずれば、小さな王国は継続するでしょうか? 継続できません。実は、もし従順、尊敬、調和、善意、勤勉、愛が無いなら一つの家族は永続しないのです。