ヨナ

 

 

 

天界の秘義1691[5]

 

ヨナ書には―

 

  水はわたしをめぐって、魂にさえも達し、深淵はわたしをとりかこみ、海草はわたしの頭を包んだ、わたしは山のねもとにまでも下った、地のかんぬきはいつもわたしの上にあった、それでもあなたはわたしの生命を坑から救い上げられた、ああ、わたしの神、エホバよ(2・5、6)

 

 主の地獄に対する試練がヨナにより、かれがその大きな魚の腹の中にいたとき、このように予言的に記されているのである。聖言の他の記事にも、とくにダビデの書にも同じようにそのように記されている。試練の中にいる者は地獄の中にいるのであって、場所は地獄の中にいることに何ら関係していないで、ただ状態がそれに関係しているのである。