エホバはその心の中で言われた

 

 

 

天界の秘義926

 

「エホバはその心の中で言われた」。これはそれがそうのようにかさねて起こりはしないことを意味していることは以下の記事から明白である。エホバについてかれが『言われる』と言われているときは、かれが言われることはそのように存在する、またはそのように起る、またはそのように存在はしない、またはそのように起りはしないということ以外のことは何一つ意味されはしないのである、なぜならエホバについてはかれは存在したもうと言うこと以外のことは何一つ言われることはできないからである。聖言の色々な所にエホバについて述べられていることは何であれ、そのことごとくは、人間の中に在る物によらなくては何物も理解することのできない者のためにそのように表現されているのであって、それ故文字の意義はそうした性質を持っているのである。心の単純な者は人間における外観から教えられることができよう、なぜならかれらは感覚の事物から引き出される知識から先にはほとんど進まないのであって、それで聖言の言語はかれらの理解に適応しているからである。例えば『エホバはその心に言われた』と言われているここのように(聖言はその理解に適応しているのである)。