拷問

 

 

 

1.拷問

2.地獄の呵責

 

 

1.拷問

 

 

天界の秘義5071

 

 これらの者は去って永遠の刑罰へ入るであろう

 

彼らが善と真理とに面を背けて、悪と誤謬とに向かったためである。『呪い』は、聖言の内意では面を背けることを意味している(245、379、1423、3530、3584番)。彼らが去って入って行かねばならない永遠の火は自然的な火ではなく、良心の呵責でもなく、悪の欲念である。なぜなら人間の欲念は人間を身体の生命の中で焼き尽くし、他生では責め苛む霊的な火であるからである。これらの火により奈落の者らは互いに凄まじい方法で拷問にかけるのである。

 

 

 

 

2.地獄の呵責

 

 

真の基督教570

 

 悪魔共は答えた。「凡ゆる者は、たとえ善人、或は悪人と呼ばれるにしても、その者独自の歓喜を持っている。」すると天使たちは尋ねた「君達は何を歓ばれますか。」 彼らはそれは姦通、復讐、詐欺、涜神の歓びであると語った。更に彼らは尋ねられた「然しこれらの歓びの性質は如何なるものですか。」 彼らは自らが他の者から排泄物、腐敗した屍体、腐りかかった尿から発する臭気として認められると語った。彼らは問われた、「で、これらは君達には歓ばしいのですか。」 彼らは語った、「さよう極めて歓ばしい」。 「では」と天使たちは語った、「君達はそのような物の中にころげまわっている不潔な獣のようなものです。」彼らは答えた、「そうかもしれない、とにかくこれらの物は我々の鼻には気持ちが良い。」 次に天使たちは尋ねた、「他に何か。」彼らは答えた、「各人は若し善良な霊と天使とを悩まさない限り、己が歓びを、実に彼らの所謂、最も不潔な歓びをすら楽しむことを許されている、然し我々はこの歓びに強いられて彼らを悩ます故、労役所に閉じ込められて、苦しい思いをするのである。この楽しさを失うことが地獄の苛責と呼ばれる内的苦痛を生むのである」。天使たちは更に尋ねた、「何故君達は善良な者を苦しめるのですか」。 「それを抑えることが出来ないからである」と彼らは答えた、「我々は天使を眺め、その周りに主の神的スフィアを認めると、憤怒に駆られるのである」。 この言葉に我々は語った、「それでは君達は野獣のようなものです。」 彼らはその新米の霊が天使たちとともに居るのを眺めると、憤怒の発作が憎悪の火のように彼らを襲った。それ故、彼に危害を加えないように、再び彼らは地獄に投ぜられた。