エベル

 

 

 

天界の秘義1220

 

『エベル』により第二古代教会と呼ばれなくてはならない新しい境界が意味されていることは、以下の記事から明白であって、そこにはエベルがとくにとり扱われているのである。エベルがここに記されているのはかの新しい教会がエベルから発したからである。エベルとこの第二の教会の実状は如何ようなものであったかは主の神的慈悲の下に後に述べよう。

 

 

 

天界の秘義1241

 

すなわち、エベルにより新たに定められた礼拝が生まれたのであるが、しかしそれはつけ加えられたものであり、また変化したものであった。とくにかれらは生けにえを他の祭儀にまさって称揚し始めたのである。真の古代教会では生けにえはハムとカナンの子孫の若干の者たちの間を除いては知られていなかったのであり、ハムとカナンの子孫らは偶像教徒であり、かれらに生けにえが許されたのはかれらにその息子と娘とを生けにえとして捧げさせないためであったのである。