四十五

 

 

 

天界の秘義2269

「かれは言われた、わたしがもしそこに四十五人を見出すなら、わたしは滅ぼしはしない」。これは善と真理とがともに連結されることができるなら、人間は滅びないにちがいないことを意味していることは、四十五の数字の意義が連結であることから明白である。単一の数字はその数字をかけたときすらもその単一の数字の意義を保有しており、従って大きな数字も小さい数字の意義に類似した意義を持っていることは既に示したところであり、四十五の場合も同様であって、この数字は九に五をかけた数字であり、それは九に五を掛けたものであるため、『五』と『九』とがもっていると同じ意義を持っているのである。『五』は僅かなものを意味していることは前に示したところであり(649番)、『九』は連結を、または連結しているものを意味していることは、2075番に示したところであり、かくてここの意義は、もし善が或る程度なりと真理に連結しているならば、である。