四十二

 

 

 

 

天界の秘義730[3]

 

 更に―

 

 獣は大言と冒涜とを語る口を与えられた。また四十二ヶ月の間戦争をする力を与えられた(黙示録13・5)。

 

これは剥奪の継続を意味している、なぜならたれでも四十二ヶ月の時間が意味されていないことを知ることができるからである。しかしこの記事の中で(『四十』の数と同じ意味を持っている)『四十二』の数を用いている起原[原因]は、『七日』は剥奪の終りと新しい始めとを意味しており、『六日』は労苦または争闘の六日から労苦を意味しているということである。それ故七に六が掛けられて、四十二の数となり、その数は再生することのできる人間の剥奪の継続と試練の継続または労苦と争闘の継続を意味しており、その中には聖いものが存在しているのである。しかし黙示録のこれらの記事から明白であるように『四十』の概数がそれ程の概数ではない四十二として考えられたのである。