十二
天界の秘義577
『十二』の数は信仰を、または愛とそこから派生してくる信仰の幾多のものの一つの総合体を意味することは聖言の多くの記事により、例えばヤコブの『十二人』の息子とその名前から、イスラエルの十二の種族と主の『十二人』の使徒から確認することが出来よう、しかしこうしたことについては主の神的慈悲の下に今後特に創世記第29章と第30章に述べよう。
天界の秘義1667[3]
『十二』は『エラム』(創世記10・22)と同じく、仁慈の信仰にまたは仁慈から発した信仰に属した凡ゆるものを意味しているからである。
天界の秘義1988
他の数字の場合も、例えば十二の数字の場合も同一である、『十二』が記されている時はいつでも天使たちには信仰に属した凡ゆる事柄が考えられるのであるが、それはその事柄が『十二の種族』により意味されたという理由によっているのである(577番)。
天界の秘義3858
全般的に十二の種族は真理と善の、または信仰と愛との教義の凡ゆる事柄を意味したのである、なぜならこれらのものは(即ち、真理と善とは、または信仰と愛は)主の王国を構成しているからである、なぜなら真理または信仰の事柄はその王国における思考の凡てのものであり、善または愛の事柄は情愛の凡てのものであり、ユダヤ教会は主の王国を表象するために設立されたため、それでその民族を十二の種族に分割することはこれらの事柄を意味したからである。このことは以前には決して明らかにされなかった秘義である。