csh・tcshのシェル変数の簡単な説明です。シェル変数とは、シェルの設定を決めるためのものです。以下に説明するシェル変数を参照するのは「シェルとシェルの内部コマンドのみ」であって、それ以外のあらゆるコマンド・プログラムはシェル変数とは一切関係ありません。
次回のログイン時に自動的にその設定が有効となるようにしたい場合は、~/.cshrc や ~/.tcshrc に set 文を追加してください。
% set ..(現在設定されているシェル変数が表示される)... 例 argv () cwd /usr/local/bin history 100 home / path (/usr/bin .) prompt picard% shell /bin/csh status 0 term vt100 user fresh22:
| 設定 | % set シェル変数名 設定値 |
| 解除 | % unset シェル変数名 |
| 01 autolist 02 autologout 03 pwd 04 echo_style 05 edit 06 fignore 07 gid 08 group 09 home 10 history 11 ignoreeof 12 notify 13 mail 14 path 15 nobeep 16 prompt 17 prompt2 18 uid 19 user |
普通は複数候補があるときにTABキーを押すとBEEP音がなるだけだが、
autolistがセットしてあると候補を表示する
% set autolist
csh、tcsh は一定時間入力がないと、自動的にログアウトしてしまいま
すが、次の設定をすると、どれだけ時間が経とうとログアウトしなくな
ります。
% unset autologout
echo で改行させない
% set echo_style=bsd
% echo -n (FreeBSDなどBSD系)
ヒストリのサーチを行う。デフォルトはサーチ機能がOFFになっていま
すが、次の設定で、Ctrl-Rでヒストリの後方検索を実行できます。
% set edit
*.o、*~、*.log、*.auxというファイルを補完候補から外したい場合 % set fignore = (.o \~ .aux .log)
過去の実行コマンドを100個まで保存させるには、次のように設定。
%set history = 100
% set ignoreeof ... Ctrl-D でログアウト(デフォルト) % unset ignoreeof ... Ctrl-D でログアウトしない
デフォルトの場合、バックグラウンドジョブが終了すると
% command &
(十分に時間が経った後でリターンを押す)
[1] Done command
というふうに、プロンプトが表示される時点まで、ジョブの終了が
表示されません。
% set notifyとすると、% set notify
メールが配送されると、メールスプールへ届いたメールを追加してい きます。普通、メールスプール名は「/var/mail/ログインネーム」 や、「/var/spool/mail/ログインネーム」などが使われます。
% set prompt="san > "
san > ...
% set prompt="`hostname -s`-\>$USER:{\!} "
host->usr1:{20}
例えば
% set prompt2=?
% while (1) (リターン)
?...
のように、プロンプトとして prompt2 が使われます。