「ディレクトリ」とはコンピュータのなかに、ファイルの所在を記憶しておくための番地のことです。また、ファイルをディレクトリ毎に分類すると、使いやすくなります。
ディレクトリの中にディレクトリを含むことができます。そして、もっとも頂点にあるディレクトリをルートディレクトリと呼び、 / であらわします。複数の物理記憶装置があったとしても、ルートディレクトリは一つです。
ルートディレクトリを起点とした記述方法を絶対パスと言います。上の図の Read.txt 絶対パスであらわす場合は、次のとおりです。
例 /home/work/Read.txt
UNIX で作業をする際、ユーザーは必ずファイルシステムのどこかで作業することになります。現在作業を行っているディレクトリをカレントディレクトリといいます。
カレントディレクトリが /home/work である場合は、親ディレクトリは /home になります。別の表記で、親ディレクトリを .. で表すこともでき、どの親ディレクトリであっても(カレントディレクトリがどこにあっても)かまいません。
絶対パスはルートディレクトリからの経路で、ファイルを表現したのに対し、相対パスはカレントディレクトリからの経路でファイルの場所を示します。
※カレントディレクトリが /home のとき、Init.dat を相対パスであらわすと、
work/Init.dat 又は ./work/Init.dat
絶対パスでは、 /home/work/Init.dat で表せます。
※カレントディレクトリが /home のとき、Cmd.hlp を相対パスであらわすと、
../usr/Cmd.hlp
絶対パスでは、 /usr/Cmd.hlp で表せます。
ユーザーはシステム管理者から専用のの作業ディレクトリを与えられます。このディレクトリをホームディレクトリと呼びます。ログインするとユーザーは自動的にホームディレクトリがカレントディレクトリになります。ユーザーはホームディレクトリ内で自由にファイル操作を行うことができます。
本ホームページは、ホームディレクトリ "/xxx/.../sgi" にあります。契約プロバイダのUNIX サーバーでは、Alias コマンドで Alias /~sgi "/xxx/.../sgi/public_html/" としてあるため、本ホームページ(index.html) の URL は 別名 /~sgi になっています。