Perlの説明
1.オープンとクローズ　　　　 2.ファイルの入出力　　 3.他の入出力関数　　
4.ファイルの存在チェック　　 5.ファイルの排他

　　７. ファイル操作について説明します。


　1.オープンとクローズ

モード記述　
入力 入力 出力 追加 入出力 入出力 入出力 入力 open(FILE,"file"); open(FILE,"<file"); open(FILE,">file"); open(FILE,">>file"); open(FILE,"+<file"); open(FILE,"+>file"); open(FILE,"+>>file"); open FILE; close(FILE); ファイルが無いとエラー 同上 ファイルの有無に関わらず作成 同上、あるときは追加 ファイルが無いとエラー 無ければ作成。既にあれば上書き 無ければ作成。既にあれば，追加 $FILE=ファイル名をオープン 該当ファイルをクローズ 


FILE	ファイルハンドラと呼び、通常は、任意の大文字で書き、
	入出力やクローズで使用されます。

> 	この記号は、ファイルのオープンモードを表します。
file	ファイル名　又は　パス名+ファイル名

※記号の前にブランクがあるとオープンエラーになります。


オープン　記述例 1
open(IN, "< infile"); open(IN, "< csv/pgm.csv"); open(IN, "< /file/pgm.csv"); open(IN, "< c:\file/pgm.csv"); $file = 'csv/pgm.csv'; open(IN, "< $file"); open(OUT, "|sort>temp/wkfile.out"); open(IN, "|sort<temp/wkfile.out"); # 現フォルダーのinfileをopen # csvフォルダpgm.csv をopen # ルート指定の場合 # c ドライブ指定の場合 # 変数 $file の内容で open # # close と同時にソート、格納 # open と同時にソート後入力


｜　パイプです。次のDos command / unix のコマンドと同じ考え方です。 c:\>type infile.out | sort > wkfile.out %cat infile.out | sort > wkfile.out ※ open 文は、"..." の中に unix コマンドを入れることができます。 ※ Windows では、フォルダーのパスの区切り文字に「￥」を使いますが、 　 unix では、「／」を使います。 　 Windows でも「／」が有効なので、ここでは、「／」を使用します。


　2.ファイルの入出力


ファイルの入力　記述例 2
open(IN,"input.txt"); while(<IN>) { print $_; } close(IN); # input.txt をオープン # 入力レコードのある限り､次処理を繰返す # 入力内容を出力する # クローズ

入力エリアは、暗黙の変数である $_ と決められています。 もし任意の変数名にしたければ、次のようにします。 while($rec = <IN>) { print $rec; }

ファイルの出力　記述例 3
open(OUT,"> out.txt"); print OUT '1st record' . "\n"; print OUT '2nd record' . "\n"; close(OUT); # out.txt を出力モードでopenする # 1st record　を出力 # 2nd record　を出力 # クローズ
※ レコードの区切りである "\n" を省略すると､１レコードでつながってしまいます。


ファイルの入出力　記述例 4
open(IN,"in.txt"); open(OUT,"out.txt"); while($a = <IN>) { print OUT $a; } close(IN); close(OUT); # in.txt を入力モードでオープン # out.txt を出力モードでオープン # 入力したレコードには、改行を含む # クローズ #


標準入力と標準出力　記述例 5
$a = <>; print $a; while(<>) { print; } # 標準入力から 1 行読み 変数 $a に代入 # $a を印刷(表示)します。 # 標準入力から入力がなくなるまで # 入力の内容を印刷します。
※ 標準入力は、コマンドプロンプト画面より、キーボード入力 標準出力は、コマンドプロンプト画面に表示 ※ 標準入力も標準出力も、ファィルハンドラが必要ありません。 　 入出力領域も省略されているので、どちらも　$_ とみなされます。 指定した場合、次のようになります。 while ( $_ = <>) { print $_; } ※ キーボード入力の代わりに file として、pqrm.dat という file を 　 つくってそこに、適当な内容を書き込みます。dos command の 　 リダイレクションを使うと、次のようになります。 > test.pl < pqrm.dat


出力後ソートして、入力　記述例 6
open(OUT, "| sort > test.out"); print OUT 3 . "\n"; print OUT 1 . "\n"; print OUT 2 . "\n"; close(OUT); open(IN, "test.out"); while(<IN>) { chop($_); print $_; } close(IN); # クローズと同時にソートされる # ソート後の入力 # レコードの最後尾の改行をcut # 入力内容を出力する # 1 2 3 と表示 #


　3.他の入出力関数

getc 記述例
$a=getc; print $a ; open (IN "< infile.txt"); $a = getc(IN); print $a . "\n" ; while(<IN>){ ... # 標準入力から１文字入力 # 入力内容を出力する # 入力ファイルから１文字入力 # ２文字目から改行までを入力 # その後は通常どおりの入力
read 記述例
open(IN, "< test.out"); $rec = 'abcdefghi'; read(IN,$rec,2,5); print $rec . "\n" # 入力データ=12345 のとき # 入力データの先頭２バイト # を変数の６バイト目にセット # abcde12hi を表示
seek 記述例
open(IN,"number.txt"); $p = 2; seek(IN,$p*22,0); $l = read(IN,$a,22); if ($l != 22) { $a = "error\n"; } chop($a); print "$a\n"; # record size 22 byte 改行含 #ファイルの先頭は0で2は3番目


※ getc は、ファイルハンドルに結び付けられた入力ファイルから次の文 　 字を返す関数です。 ※ read は、指定ファイルハンドルから指定されたバイト数分を読み込み 　 指定のスカラー変数に代入する関数です。 ※ seek(ファイルハンドル,位置,起点) 位置　　起点からの位置。起点の値が1か2のときは負の値でも良い 起点　　0:ファイルの先頭，1:現在の位置，2:ファイルの末尾 　 seek は、ファイルハンドルの現在位置を設定する関数です。


　4.ファイルの存在チェック

ファイルの存在チェック 記述例
if (!open(fp,"infile")) { # オープンできなければここにきます } if (!open(fp,"> outfile")) { # オープンできなければここにきます } open(IN,"file.txt") || die "open error file:$!\n"; openできなければ、次のメッセージを表示 open error file:No such file or directory # 入力ファイル # 出力ファイル
ファイルテスト演算子　記述例
if (-e $file) { print "有り\n"; } if (!(-e $file)) { print "無し\n"; } if (-z $file) { print "サイズ0\n"; } $s = -s $file; $u = -M $file; $r = -A $file ファイルがあるとき、有り ファイルがないとき、無し ファイルの大きさが 0 か サイズ 変更日数 アクセス日数


演算子 内容 -e ファイルがある -z ファイルの大きさが0である -s ファイルがあり大きさが0でないときサイズを返す -M ファイルの内容が最後に変更されてからの日数 -A ファイルが最後にアクセスされてからの日数
ファイルの変更日時　記述例
# unix の場合 -rw-r--r-- 1 biglobe users 4219 Feb 8 17:05 test.out # Ms-dos の場合 test.out 1 KB OUT ﾌｧｲﾙ 14/02/08 17:03
$file = "test.out"; ($sec,$min,$hour,$mday,$mon,$year,$wday,$yday,$isdat) = localtime(time - (-M $file) * 24 * 3600); $mon++; print "$year/$mon/$mday $hour:$min:$sec\n"; # unix → 02/2/8 17:5:51　　Ms-dos → 102/2/8 17:5:51





　5.ファイルの排他

ファイルの排他 カウンターの記述例
open(IN,"+<count.txt"); flock(IN,2); read(IN,$x,4); $x++; if ($x > 9999) { $x = 1; } $x = substr("0000$x",-4); seek(IN,0,0); print IN "$x\n"; close(IN); # 入出力オープン # ファイルのロック # 入力の4文字を$xにset # カウント+1 # > 9999 のとき 1 # 後から4文字 # 先頭に位置づけ # 先頭4文字更新
ファイルロック　記述例
$lockkey = 2; $lockfile = "./cupid.lock"; local($flag) = 0; foreach (1 .. 5) { if (-e $lockfile) { sleep(1); } else { open(LOCK,">$lockfile") || &error; close(LOCK); $flag = 1; last; } } if (!$flag) { &error; } if (-e $lockfile) { unlink($lockfile); } # 2=open # ロックファイル名 # ロック開始 # ロック解除




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