2.Tomcat の導入 |
(1) まずは Tomcat の入手 |
(2) つぎはインストール |
最新版(2002.9 現在 : Tomcat 4.1.12) が手に入ったら、今度はインストールです。ここでは Windows2000 でのインストール方法を紹介します。これ以外のプラットフォームの方は readme などを参考にインストールしてください。( ID/PassWrd は admin/任意 )
まず入手した Tomcat を確認してください。ファイル名は jakarta-tomcat-4.1.12.exe のはずです。(バージョンによってファイル名が異なります、これ以降は4.1.12を前提に説明します)
確認ができたらこのファイルをダブルクリックします。すると、ウィザードがでてきますのでこれにしたがってインストールしてください。
インストールが終了すると、デフォルトでは C:\Program Files\Apache Group\Tomcat 4.1 の下にファイルが展開されます。これでサーブレットを動かす環境が整いました。
(3) Tomcat の起動 |
C:\Program Files\Apache Group\Tomcat 4.1\bin の下にある「startup.bat」というファイルをダブルクリックすることで Tomcat を起動することができます。デスクトップに 「 start Tomcat 」のアイコンがあれば、それをダブルクリックしても起動できます。「 Apache Service Monitor 」でも、起動&停止ができ、起動中かの確認ができます。
サーブレットで使用するjarファイル(Javaのアーカイブファイル)は C:\Program Files\Apache Group\Tomcat 4.1\common\lib の下のservlet.jar というファイルです。このため、パスを通す必要があります。
Windows2000 では、「コントロールパネル」「システム」「詳細」の環境変数で Path を編集して、次の行を追加します。
C:\Program Files\Apache Group\Tomcat 4.1\common\lib\servlet.jar
Tomcat が起動したら、動いているかどうかブラウザで確認してみます。
ブラウザを開いて http://localhost:8080/ のURLを指定してください。
以下のような画面が表示すれば成功です。
※localhost Tomcatを導入したサーバーの URL 、私の場合は、Apache win32 で自身をサーバー化にしているので、 http://127.0.0.1:8080/ です。(http://127.0.0.1:8080/index.jsp が実行される)
Tomcat は起動時に2つのポートを使用します。一つは Tomcat 自身のポート 8080、もう一つは Web サーバに アドオンして利用する場合に Web サーバと Tomcat 2つの プロセスが通信するためのポート 8007 です。これらは server.xml 等で設定します。
(4) サーブレットプログラムの作成 |
「 HelloWorldServlet.java 」を作成します。
// HelloWorldServlet.java import java.io.*; import javax.servlet.*; import javax.servlet.http.*; public class HelloWorldServlet extends HttpServlet { public void service(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException { response.setContentType("text/html; charset=Shift_JIS"); PrintWriter out = response.getWriter(); out.println("<html>"); out.println("<head>"); out.println("<title>Hello World Servlet</title>"); out.println("</head>"); out.println("<body>"); out.println("Hello World"); out.println("</body>"); out.println("</html>"); } } |
javax.xxxx は、先ほどのパスの設定がないと、コンパイル時、「パッケージ javax.servlet は存在しません。」のメッセージがでてしまいます。尚、パスは classpath で設定してもかまいません。
(5) サーブレットプログラムのコンパイル |
C:\java_test>javac HelloWorldServlet.java c:\java_test> |
何もメッセージが表示されなければコンパイル成功です。
生成した、HelloWorldServlet.class を次のフォルダに移動します。
C:\Program Files\Apache Group\Tomcat 4.1\webapps\examples\WEB-INF\classes
(6) サーブレットのプログラム 実行 |
以上がサープレットエンジンの導入とそのプログラムのコンパイル〜実行の手順です。これを踏まえて、サープレットプログラムについて本格的に説明していきます。