3.Strutsの環境構築

Struts を使ったアプリケーションの作成の前に、Strutsをインストールして、環境を構築する必要があります。

(1) Struts のダウンロード (v1.1)

 http://jakarta.apache.org/からStruts をダウンロードします。 ここでは、バージョン1.1を例に説明します。 ダウンロードしたファイル(jakarta-struts-1.1.zip)を解凍してできた jakarta-struts-1.1 フォルダーの\webapps 直下に、 各種 warファイルが存在します。

 これらwarファイルのうち struts-blank.war を リネームして(例 xxxSystem)、Tomcat 配下のフォルダであるwebapps の直下にコピーします。

 その後、Tomcatを起動し、この war ファイルが展開されます。

 ※このwarファイルはStrutsを用いたWebアプリケーションのテンプレートになっており、 Strutsアプリケーションを作成するために必要なJARファイルや設定ファイルなどが既に適切な位置に配置されています。 あとは、この中にクラスやJSPを配置していけばStrutsアプリケーションが作成できます。

 ※尚、tomcatのconf\Catalina\localhost直下に、xxxSystem.xml(ルートパス /xxxSystem の所在を c\任意フォルダー\xxxSystemとする) を 作成して、ルートパスをTOMCAT直下にしない場合は、tomact起動後、展開したフォルダー全てを、その直下に移動します。

 ※tomcatの起動を省略するなら、struts-blank.warファイルをルートパス(例 xxxSystem.war )にリネームして、自身で解凍します。 解凍してできた xxxSystemフォルダー以下を、c\任意フォルダー\に配置すれば、完成です。

今までの部分は、バージョンが違っていても同じ方法で問題ありません。
ver 1.1ver 1.3.10ver 2.1.6
jakarta-struts-1.1.zipstruts-1.3.10-all.zipstruts-2.1.6-all.zip
 struts-blank.war
 struts-documentation.war
 struts-example.war
 struts-exercise-taglib.war
 struts-template.war
 struts-upload.war


 struts-blank-1.3.10.war
 struts-cookbook-1.3.10.war
 struts-el-example-1.3.10.war
 struts-examples-1.3.10.war
 struts-faces-example1-1.3.10.war
 struts-faces-example2-1.3.10.warr
 struts-mailreader-1.3.10.war
 struts-scripting-mailreader-1.3.10.war
 struts2-blank-2.1.6.war
 struts2-mailreader-2.1.6.war
 struts2-portlet-2.1.6.war
 struts2-rest-showcase-2.1.6.war
 struts2-showcase-2.1.6.war





 struts の環境確認をすぐ行いたい場合は、struts-example.war をblank と同様に配置し(名前はこのままとする)、Tomcat を起動します。

 次にブラウザを起動して以下のURLを指定します。

     http://localhost:8080/struts-example/

 「Struts Examples」のサンプル画面が表示されればOKです。

それでは、「Struts Examples」はすでに完成していいる環境ですが、それをまねすれば、同様に自分の環境を作成することができます。 実際に、先ほどのxxxSystemにwarファイルが展開したところから、環境を確認していきます。  

(2) 各種リソースの配置確認 (struts v1.1用)


リソース所在備考
struts.jarWEB-INF\lib\struts フレームワークを構成する部品
struts-bean.tld
struts-html.tld
struts-logic.tld
struts-nested.tld
WEB-INF\tld\展開直後は、WEB-INF直下にありますが、tldフォルダーを作成してそこに集めます。ただ、単に整理するだけです。
struts-config.xmlWEB-INF\ブラウザのリクエストのパス名と呼び出すフォームビーン名、アクションクラス、JSPの定義。この部分は実装が必要です。
web.xmlWEB-INF\この中にaction.servletとstruts-config.xm及びマッピングactionの定義と各種tldが定義されている。tldについてはパス名をtldフォルダ直下するのを忘れないでください。
tiles-defs.xml
validation.xml
validator-rules.xml
WEB-INF\とりあえず詳細は省略
xxxx.jspルートパス\jsp\jspフォルダを作成し、この直下にviewとしてのjspをここに実装していきます。
xxxx.classWEB-INF\lib\アプリケーションは、ここに実装していきます。
ActionServlet.classWEB-INF\classes\struts.jarの中に存在しています(解凍しないと確認できませんが)。
「org.apache.struts.action.ActionServlet.class」


以下に、フォルダ構成図(struts v1.1用)を例として載せますので、参考にしてください(この例では、ルートパスは "xxxSystem\contents" にしています)。 (*)は、この後、定義が必要なファイルです。





  次章にて、実際にアプリケーションを作成していきます。


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