2月26日(木)
産院の母親学級に参加、終了後、血圧を測ってみると150・94とかなり高い。このまま受診しようかと思ったけど、翌日受けなおすことにする。かなり自分では心配になる値、というか平常値を超えてしまった。
2月27日(金) 入院1日目
早速じいじとさーちゃんと一緒に午前中検診に行った。血圧は149・93(150・90を超えると中毒症)、看護婦さんも「高いわねー」と言われる。尿蛋白は−だったのがちょっと安心。先生に診てもらうと、血圧だけでいくと妊娠中毒症とのこと。超音波では羊水も十分だし、NSTでの心拍も元気。内診でも問題ない。その後、私の心電図を取り、なんかの値が101だった。100が境界線らしく、ギリギリだねーとのこと。自覚症状としては、顔がすぐ火照る・動悸、息切れが最近激しい・手がむくむ・首の後ろがたまに熱いというか凝ったような感じになるときがある。「元気に赤ちゃんを産みたいです」ということを伝え、午後3時から管理入院することになった。おとーさんにも電話連絡、前日にひょっとしたら入院になるかもっていうのは話していたので、驚きはしなかったと思うけど・・・
一度家に帰り、荷物をまとめて桜を寝かせ、お好み焼きのもとを作る。さすがに桜の寝顔を見たときには涙が出たけど、これも赤ちゃんを無事出産するため・・・じいじがいてくれなかったら入院はできなかっただろう、桜を預けて家を出る。
入院してから承諾書と保証金などの手続きをして、病室へ。生まれて初めての入院だー。病衣に着替えてあっという間に病人になった。早速、血圧測定・血液検査をする。看護婦さんが血圧を測りながら首をかしげるので、「高いですか??」と聞いたら、「うーん、117・74、普通だね。高くて入院なんだよねぇ?」と聞かれ、ほっと安心。
夕方じいじ・おとーさん・桜でお見舞いに来てくれて、病衣の私を見て、桜が固まってた。しばらくベットに乗って一緒に過ごし、でもすぐ飽きたのか「外ー」と言い出す。「お外いくならママとバイバイよー、ママ今日はここでねんねだからねー」というと、あっさり「お外ーバイバーイ、くつー」だって!頼もしいじゃない。(ちょっぴり寂しいけど)そうしてさっさと帰って行ってしまった。でも、病院に来たことで、桜の中で理解できたらしく、夜はすんなり寝たそうな。すごい、偉い!
今回は減塩10gの常食だったけど、味的には家と変わらないなーと思った。ただ、私はそれだけじゃ足りなかったので、多分食べ過ぎてたんだと思う。夜の血圧も安定値。とりあえず安心。
入院2日目
土日に入るからおとーさんも仕事は休み、丁度タイミングが良かったなぁ、じいじ一人で1日中桜と一緒にいるのはきついだろうからね。朝の血圧106・72、夜は116・66と一日を通して血圧は安定。トイレ・洗面以外はベットに横になっていなければならない。こんな寝たきりの生活はきっと赤ちゃん以来だろう(笑)と思った。手のむくみも取れてきて、頭痛・吐き気などもない。数値だけ見るといたって健康体で、私もすごーくほっとした。先生にこのまま安定していれば退院したいと伝えてもらい、「入院したばかりなのに、もう退院したいの?」って先生には言われちゃったけど、月曜日まで様子を見て、それから決めましょうということになった。一日中寝てると、手のむくみ、だるさ、動悸などの不快症状が全くない!散歩や家事など、良かれと思ってせっせとやっていたけど、やっぱりかなり身体には負担大きかったのかなー、疲れもたまってたのかなー、と思いながら、一日中横になってた。おなかがしょっちゅう張ってたのも全然なくなってしまった。
赤ちゃんもおなかの中でいつもより静かにしてた。いろいろ考えてると、今回の入院はおなかの赤ちゃんが「ママ!ゆっくり休んで私と一緒にお産がんばろうね!」って言ってくれてるみたいで。動きすぎで疲れてた私に休息時間をくれたのかなーって思った。前回逆子になったときといい、今回といい、私が体力の限界にきてるときに限ってなんだよね。しっかり自己主張してるっていうか、ママ思いな赤ちゃんだ。
一日寝てると、赤ちゃんのことを考えたり、改めてお産のイメージトレーニングをしたり、呼吸法の練習をしたりすることができた。きっと日常生活ではすぐ桜がよってくるのでできなかったかもしれない。というか、今回はお産に対して怖いって思ってた。前回の痛みも完全に忘れたわけではないし、死ぬ思いをしたのは覚えてるし、血圧が高いっていう不安材料もあったし。でも、ゆっくりと過ごして赤ちゃんと向き合って、血圧も安定してきて、なんだか陣痛が来るのが待ち遠しくなってきた(当日はやっぱり辛いんだろうけど)。赤ちゃんの顔をはやく見たい!お産に対して前向きな気分になれたのがとっても良かったと思う。赤ちゃんが勇気を送ってくれたみたいだ。
桜をとりあげてくれた先生が回診だったので、ついでに無痛分娩について聞いてみた。リスクとしては背骨に細いチューブを入れるので、まれにチューブの一部が残ってしまうことがあること、母体をずっと監視しておかないと、急に血圧が下がって母体の呼吸停止、緊急帝王切開で赤ちゃんは助かっても母体が植物人間になってしまったケースがあること、などなど。さっきも無痛分娩をしていたけど血圧が下がったので緊急帝王切開になったということ。無痛分娩の麻酔が血圧を下げる効果があるっていうのをネットで調べてたので聞いてみたんだけど、このまま私の血圧が安定して、陣痛きてから血圧が安定しないで緊急帝王切開になるなら、最初から普通分娩でいこうと思った。やっぱり麻酔は麻酔、何があるか分からないから。先生も「前回下から産んでるし、この血圧だったら大丈夫だよー」と言ってくれた。それと「妊娠中毒症ってのは、前回もそうだったとか、そいうのがあるんだけど、君の場合、今は血圧安定してるじゃない」とも言っていた。先生の言葉ってありがたいねー。不安なことじゃなければだけど・・・
午後、また3人で面会に来てくれた。今回はパンとバナナの差し入れつき!というか、買ってきてとお願いした。看護婦さんもおかず以外なら持ち込んでいいよって言ってくれたので。またベットでしばらく遊び、くつ履いてウロウロ遊び、「おそとー」と言い出したのであっさりバイバイ・・・ママはさーちゃんと一緒じゃないとよく眠れないよ・・・
入院3日目
なかなか寝付けなかった。夜・朝、弱いけど定期的におなかが張る。日中も何回か張っていた。日曜日だったので、午前と午後、2回お見舞いに来てくれた。ちょっとはにかみ顔な桜だったけど、よくしゃべるようになってるって思った。1日1日成長してるんだなー。看護婦さんが赤ちゃんの心音を聞くのにまわってきて、桜も一緒にベットにいたんだけど、おなかに棒を当てたり「バクバクバク!」と心音が聞こえるのが怖かったのか、いきなり泣き出した。しかも「ママー!あかちゃーん!終わった?終わった?怖いよー!」だって!きっと看護婦さんが私に何か悪いことをしてるんだろうって思ったみたい。やさしいね、さーちゃん。その後はなかなか「帰る」って言わなかった。すぐ帰ったけどね。
血圧も安定。このままなら退院できそうだね、とのこと。今回の入院で、一日10gの減塩食生活がよくわかった。けっこう味付けは普通でも、魚はちっちゃめだし、量も少ないし、普段の生活で言うと15gは平気で取っちゃってるんじゃないかな。しょうゆの使い方一つで塩分量は増えるということがよく分かった。この経験は今後の生活に大きなプラスだと思う。
入院4日目
血圧は安定。でも、午前中のNSTでおなかが張ったときに赤ちゃんの心拍が170から90くらいまで下がってしまうグラフがとれた。これはあんまり良いことではないらしく、午後、もう一度NSTをつけて、問題なければ退院しましょうということになった。先生「多分、おなかの中ではしょっちゅうこういうことが起こってると思うんですけどねー、見てしまうと気になりますよねー」だって。そりゃ赤ちゃん苦しいんだから、気になるよな。何度もこのようになるんだったら、緊急?帝王切開で出してあげなきゃいけないし。首にへその緒が巻いてることとかが原因らしいけど。
看護婦さんに聞いたところでは、NSTでいろんなことがわかるらしく、陣痛が来たときに心拍が下がるより、陣痛の波の後に心拍が下がるほうが赤ちゃんが苦しい証拠なんだって。たまたまへその緒の位置が悪いこともあるし、赤ちゃんがぎゅーっと握ってしまうこともあるんだって。確か、桜のときも陣痛中に1度あったんだよね、心拍下がっちゃって。で、おなかの向きを変えたらなくなったんだよね。
結局、午後のNSTで丁度おなかが張ってくれて、そのときの心拍はだいたい170くらいを保ってたので、これまた一安心。問題ないでしょうとのことで、祝退院!子宮口は残念ながら閉じていて、1週間後にまた外来に来てくださいということだった。それまで朝・夜と家で血圧を測ってつけておいてください、とも言われた。
というような入院生活。結局は身体を休めに行ったような感じだったんだけど、血圧が安定してほんとーにほっとした。出産までたぶん1週間くらいかな、元気に赤ちゃんを産める様に、食事も制限しようと思うし、身体も無理をしないで、横になりながら過ごそうと思う。じいじがたまたま居てくれたからできた入院でもあるし、おとーさんも仕事が今すごく忙しいのに協力してくれて、何より桜が泣くことなく良い子で過ごしてくれたのが一番私は嬉しかった。しっかりお姉ちゃんになってるんだなー、全てのことにありがたいなーって思った。おなかの赤ちゃんにも感謝!頑張ってお産するぞ!!