NECのハム仲間(necham)

NECアマチュア無線クラブの
すてきな仲間達

 アマチュア無線(これは、多くの趣味でも同じことがあるかもしれませんが)をやっていると、会社内外を問わず、ひどいときには仕事では敵対しているような場合でも、相手が無線をやっているというだけで、まるで永年の友達のように、瞬間的にうち解けてしまうということがあります。

 地方にドライブして道に迷ったとき、地元のハムに道を聞いたところ、すぐに車で来てくれて案内してくれたとか、故障して困っていたとき助けてもらったとか、話題にはことかきません。 これは、国内のハムだけでなく海外のハムとでも同じことがおきます。 一契約業者とお客様という立場の違いはどこえやら、まるで旧知の親友同士のようになってしまいます。
 まして、同じ会社のクラブ同士ともなると、楽しさ一杯のつきあいが即始まってしまいます。 アマチュア無線はまるで麻薬のような不思議な魅力があります。

 1974年秋、NEC玉川事業場で無線クラブ設立に参画することになりました。 翌年春、待望のクラブコールJR1ZTIもとれ、クラブとしての活動が始まりました。
 以来、長い間籍をおいて(今でも完全にはぬけていないと思っていますが、クラブ費は永年未払いの状態です、Hi)、クラブと共に「無線歴」を重ねてきました。

 宮城NECへ出向中にハムクラブを作る動きが出て仲間に入れてもらいました。 7エリアにいる間にいろいろと触発されて、HFにも手を出し、ついには1アマ挑戦にまでつながっていきました。 宮城ではプロオペ大ベテランのOMがいて、3つくらいのCWの信号を一度に聞いて、しばらくして最初から1つ1つの内容を書き分ける技を目の当たりにして、それまで神話だと思っていたことが現実にあるのだと初めて納得しました。 (宮城のOM達とは現在でも、オールNECハムフェストなどで旧交を温めています。)

 かなり前、東海・関東地方に直下型地震があるのではないかという予測が話題になったことがあり、アマチュア無線による全社的なネットワークを作っておこうという動きが、本社のOMさんの音頭取りで実現し、会社のサポートもあって各地の事業場や地方工場、関連会社などに多くのクラブが誕生しました。(すでに冬眠していたクラブも目を覚ましました。Hi)
 時を同じくして、同じOMさんの呼びかけで「オールNECハムフェスティバル」という全国大会もキックオフされ、年一度北は北海道、南は沖縄から仲間が集結し大グラウンドミーティングが開催されるようになりました。
 開催地は関東界隈と地方クラブの所在地が交互に持ち回り、年毎に盛大になっています。 スタート時、30人くらいだった参加者が近年では200人前後にもふくれ上がりました。 まことに喜ばしい限りです。

 その他にもう一つ、本社地区で、忘年会と納涼会のような会合があり、先輩が多く集まることから「OB会」(陰の声では、「じっツァん会」)と呼ばれている、飲み会があります。

 それぞれ、グラウンドミーティングは楽しいものですが、本来の「アマチュア無線業務」である、電波でのコミュニケーションも盛ん(ちょっとさみしいという声も)です。 これは、公共の電波を使うということから、NEC関係者に限るという制限はありません。 聞こえていればだれでもチェックインして参加できます。

 私自身のアマチュア無線活動については、目下細々という感じで、もっとアクティブにしたいという気持ちを常にもっているのですが、冬眠寸前状態といったところです。
 といいながら最近、HF〜430までのリグとアンテナを新調し、100Wへの免許変更も終わっているのです。 早く電波を出し、多くの仲間とお空で会いたいと考えています。


 どうやら、部屋の出口のようです。 また別の部屋でお会いしましょう。 See you again! 88/73

(13, Oct. 2000 記)

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