ちょっと辛口(livenews)

生中継を陳腐化させるな!

 以前、どのチャンネルだったか忘れたが、海外のニュースを生中継で放送しているとき、たぶん日本側の操作だと思うのだが「同時通訳」が付いていた。
 ところが、何時間かたったあと、あのニュースはどう進展したかなと思って見てみると、最初に流したのと同じ(ハッキリ言ってすごく聞き難い同時通訳のままの)状態で放送していた。
 そのニュース番組の責任者というか、ディレクターというか、そのスタッフを雇っている放送局に対して悪いけど「こりゃダメだな!」と思った。
 みんなは、この話をどう思う? なんか変だよね。

 おれは、こう感じた。 このニュース番組をやっている連中は最初報道された時から、その何時間かあとの放送時間まで、いったい何をやっていたんだろう?、と。

 そのニュースは、その日のトップになる、かなり大きな事故のような事件だったから、第一発目は大急ぎで現地からの生中継を流し、日本側で同時通訳を付けて内容をより親切に伝えようと努力したのだと思う。 これは大変立派な判断だ。
 しかし、何時間かたったあと、まったく同じ状態の(わかりずらい)同時通訳のままくり返すというのでは、なにおかいわんやだ。
 番組担当者は、現地から新しい映像が入らなかったらそれはそれとして、先に同時通訳で伝えたことが間違っていなかったかどうかをよくチェックするとともに、適切なテロップを作るとか、きちんとしたナレーションをつくるとか、時間の経過が感じられるように番組そのものを編集して内容をブラッシュアップすべきではなかったかと思ったのだ。 それが視聴者に対する当たり前のサービスであり、ニュースを伝えるマスコミの使命だと思う。 (平たくいえば当たり前の仕事だし、やっていなかったのは怠慢だと思う。さらに、これでいいんだと思っていたとしたら、スタッフを全員クビにした方がいい。)

 ニュースステーション、ニュース23、その他の局のニュースキャスターさん達、今のところ気がつかないが、運がいいだけかもしれないよ。 お昼頃、別の番組で流したニュースを真夜中にそのまんま、こんな状態で流したらカンベンしネーからな!

 マスコミの業界には、著作権とか再送信の許諾とかなんとか、いろいろな制限があるので、同時通訳を付けることも、番組になにか細工をすることも、海外のニュースを国内に配信する日本の番組供給会社側では手が出せない契約上の問題があったのかもしれないが、海外のニュースに日本語のテロップを入れるとか、日本語のナレーションを入れるくらいの“番組加工”の包括的な契約くらいしとけ、といいたい。

 いずれにせよ、ちょっと“おかしいな???”と思った一件だった。
 まあ「こんな上司は・・・」のとこでもわかるように、ちょっとタガのはずれたような、自分の仕事をどうやればいいかわかっていない連中が増えてきたので、ビックリしてはいけないのかもしれないが・・・、ちょっとさみしいな!


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(2000DEC12)