恐るべき「国語力」!
 
 長嶋元監督が「最高のレベルの高いプレー・・・・・」とか「技術より、ハートの精神力で・・・・・」というのは、ほんの「長嶋語録」の1ぺージであって、誰も文句は言わないし、長嶋氏の人格や経歴が傷つくものではない。
 しかし、私の友人のHP「マッシーの城」のコラムで彼が嘆いているとおり、日本人の語学力はほんとどうなってんの?

 文部科学省が、なんだかあわてて学力調査などと、なんかやろうとしているようだが、なにを寝ぼけてんだい!今さら。
 若い日本人の日本語力のレベル低下はおっそろしいぞ!きちんとした学力調査もやらないで「学力が下がったというデータはない」と大臣がテレビで堂々と言っていたぞ。悪いけど、これを言わせた役人と、そのまんましゃべった大臣の頭脳レベルを疑ったぞ!

 ちゃんとした日本語のしゃべれない日本人が異常な速度で増殖していることに危機感を持っているが、言葉という形で口から音になって出てくるものは、その人の頭脳レベルに完全にリンクしていると信じている。(しかし、べらべら立て板に水とか流暢とか言うだけのことではなく、内容と言うことだからな!誤解しないように。)
 サラリーマンやっていたころ、まともな日本語をしゃべる新入社員がほとんどいなくなっていることに実業というか実務レベルではとっくに気がついていたのに、人を育てるプロの教育者はな〜んもわからなかったのだな。
 入職教育の時、現場の設備など先輩として説明していたが、新入社員から「うそ!」と言われたと時は、本気でぶん殴ってやろうかと思った。言葉よりなにより、自分の立場というものも、まるでわかっていないのだ。というより教えられていないのだ。だから出てくる言葉も、それに沿ったレベルになるしかない。

 これは、パソコンやコンピュータにやたら詳しいだけで、何の役にも立たないやつがいるというのとよく似ている。つまり、パソコンに通暁していることを武器にして、パソコンに仕事をやらせるためには、目標とする仕事に対して「仕事を改善できる」レベルの能力を持っていることが必要ということ。ここいらを勘違いしているオヤジ上司が多いので若いのになめられるのだ。こっちの方も嘆かわしいな!
 さらに、これは幼児教育とかなんかで日本語もろくにわからんガキにうれしがって英語を習わせているのにもよく似ている。いっとくけど、うっかりするととんでもない人間が出来上がるぞ。ちゃんとした英語で日本を理解できるようにするのは、お母さんハンパな覚悟じゃできませんゼ!死ぬまで、自己紹介と時候の挨拶ばっかりやらせるのかい?

 NHKのアナウンサーはしっかりしているものだと最近まで思っていたが、どうやらそれも危なくなってきた。けっこうバカなことを言っているぞ!
 かなり前(たぶん原稿に"street"と書いてあったのだと思うが)「ストレート」と言いかけた。ああ、NHKの女子アナもついにこんなのが入社するようになったのだとがっくりきたものだ。(「美人アナ」だとか、週刊誌的おだてに乗っていい気になっていると大恥かくぞ!勉強しろよ!)

 ついこの間の「昼どきにっぽん」で、どっかの古い飛行機の展示場を訪れたとき、明治時代(?)かなんかの古い飛行機をみて「わー!手作りみたい!」とさけんでいた。(日本語がよくわからない人のために老婆心ながら解説しますと、このレポーターの日本語が間違っているわけでも、文法上のミスがあるわけでも、とく品が悪いわけでもありません。むしろ、場面によっては直感的で可愛いと言えます。最大のチョンボは、手作りでしか飛行機が作れなかった時代のものに対して、その感動をどのように表現すべきか、賛辞すべきかがまるでわかっていないのと適切な語彙を知らないだけなのです。最大の錯誤は「手作りみたい」と言うと「本当は手作りじゃないけど、まるで手作りのように見える」と断定してしまうことになってしまい論理的におかしいのです。本人は「手作りなのにスゴイ!」と感動していたかもしれないのですが・・・。つまり国語と歴史と理科の実力と常識がまるで身に付いていないのです。そして、これが最近の日本では珍しくない現象なのです。ハイ)
 するてーと、なんかい!どっかでこの時代の「ベルトコンベアで大量生産されている」飛行機でも見たことがあるってーのかい!悪いけどほんとに脳みそはいってんの?その頭蓋骨の中。

 マッシーさんが嘆いていたように、宮内庁の園遊会で「陛下が・・・・・と声をかけてくれた」と、Jリーガーが言うし、先日の「愛子様1才のお誕生日」特番ではもっとすごかった。
 皇太子と雅子様がオーストラリアで保育園をご訪問の際の話。現地在住の日本人のお母さんが「雅子様が・・・・・と話しかけてくれて・・・、プレゼントを受け取ってくれた」などと言っていた。おいおいどうでもいいけど、こんなのテレビで流すなよ。日本全国からあのお母さんはつるし上げられているぞ!(だんなは日本を代表する駐在員かなにかでがんばっているエリートではないかと想像するが、もっと気をつけてものを言った方がいいんじゃないの?)
 てめーのバカは自分だけで責任とりゃいいのだ。(しかし、ものの言い方を知らないのにもほどがあるな!嘆かわしい。そして、こういう連中にかぎって、てめーのペットや子供に「ご飯を作ってあげる」などとぬかしおるんだろ〜な!)
 ほかにも山ほど取材テープがあったろうに、何もよりによってあんなの流すこたーねーのだ。テレビ局の編集者の品位とレベルにかかわるぞ。

 人間の知能というか知識レベルというか思考力というか、一番大事なことは、その人がもっとも深く理解できる言語のレベルに完璧にリンクしていると確信している。
 「目は人間のマナコである」(ほんとは、心の窓)と、どっかの噺家が言ったが、「言葉は知識のディスプレイ」であるように思う。


その内、やっぱりなんかな〜!日本語も「駅前留学」しないとまともに話せなくなるのかな〜!
 


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(2003JAN)