ちょっと辛口(densha)

電車の乗り方
教えます

 電車やバスは自分一人のものではなく、みんなが一緒に仲良く使うもの。 とはいっても「早い者勝ち」という部分があることは否定できない。 だから、バス停に人よりちょっとでも早く並んで列の始めの方で待てば、あとの人より自分の好きな、あるいは空いている席に座れるチャンスが増えるということはある。 これはあくまでもあとにいる人が先に割り込んでこない場合に限っての話。
 力ずくで前の人を押しのけて乗ろうとするバカがいればこの状態は一瞬にして崩れる。
 で、このバカのことを、やられた他の多くの人はどう思うかというと、口には出さないが内心「このバカ!」と思っている。(いちいち口に出してバカとやり合うほど自分の頭脳レベルが低いと思っていない。)
 したがって、横から割り込んで席を取っていい気になっているのは本人だけで、他の人達からバカにされていることに気がつかない。

 世の中をギクシャクさせないでおたがいうまくやるには、良い「エチケット」で行動しなければならない。

 電車のドアの真ん中をふさぐように立っている客に「じゃまだからちょっとどけ」と、だれかがいったら「ここに立ってちゃいけないという法律でもあるのかよ!」などといって口論にでもなったらどうなるか。
 たしかに、こんなことまで日本の法律では決めていない。 だいたいこんなこといちいち決めるようなひまはない。 しかし「いちいち細かいところまで決めちゃいられないので、みんな“公序良俗”に基づいておたがいうまくやれ」といったニュアンスのことはちゃんと書いてある。
 つまり、エチケットを守ってうまくやれ、ということ。

 で、毎日朝晩お世話になっている電車やバスにはどう乗ればいいかということをざっくばらんに書いてみる。

①ドア付近は広く空ける (みんなの乗り降りが早くなれば、その分ダイヤが乱れにくくなって、結局自分のためになる)

②窓の方をまっすぐ向いて、通路の真ん中がなるべく広くなるよう、窓側につめて立つ

③吊革は一つだけしっかり持ち、Lボーは顔の前にくるようにする (横に出さない! Lボーは格闘技では武器になる)

④前の席が空いたら躊躇なく坐る (その分立っている人が楽になる、前が空いているのに知らんぷりは無用)

⑤人にぶつかる所では新聞や本を読まない (そんなところで無理して読んでも頭はよくならない! かえってバカになる)

⑥本の角、リュック、固いバッグなどで人が痛いと感じたり、いやだと思うところをグリグリ押さない (背骨の上、肋骨など)

⑦ぬれた傘は小さく丸めて、自分の体の方にひきよせておく (人の方によせて持つ人が多い)

⑧網棚は立っている人のために空けておく (座れたら膝の上におく)

⑨混んでいる電車に乗り降りするときは、荷物を体の前にして、進行方向の幅をせまくする (体を先に動かして荷物をひっぱるな)

⑩坐ったら、深くかけて背筋をシャンとのばし、足は組んだりしないでいすの方にしっかり引いておく (通路をなるべく広くする)

⑪リュックを背負っているときは、体の前の方に間合いをつめる (てめーのリュックが背中のさらに後ろの方をじゃましているのだ)


 きりがないので、ひとまずこのくらいで。 いちいち理由を書くと長ったらしくなるのでやめた。 自分で考えろ! しかし、こんなこと誰かにいわれないと気がつかないかね。


 おや、部屋の出口にきました。 また別の部屋でお会いしましょう。 ぶつぶつ!(小言幸兵衛)


(26, Oct. 2000 記)


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