ちょっと辛口(daijin)
大臣のパフォーマンス! |
総理のMRさん(“さん”をつけるのは別に他意はない。尊敬しているわけでもないし、バカにしているわけでもない。また、気安くいえる間柄でもない。つまり普通の赤の他人ということ。)は、「失言総理」(ひょっとしてほんとにバカなのか、脳味噌がないのか、正直よくわからなくなってきた!)と陰口ではなく、面と向かっていわれても、まったく意に介さないかのように失言しまくっているが、なかなかクビにならないな。
あんまりたびたびだと、聞いている方もいちいち気にするのが面倒くさくなって、いつの間にか「ああ、またやってら!」くらいにしか感じなくなってしまった。ある意味では自分自身が鈍感になっていくのはちょっとこわい気もするが、いちいち気にするのも、あまりにもレベルが低すぎて、とりあうのがうっとうしくなってきた。
そのMRさんが「IT革命」を盛んに振り回しているが、やればやるほど「ほんとは、私は何もわかっていません!」と公言しているようで、聞くたび見るたびになんだか可哀想になってきた。この間のTVニュースでも、新庁舎のOG大臣の机の上のノートパソコンを指さして「猫に小判でしょ!」(だったように聞こえたが)といっていた。別にOGさんのファンでも何でもないが“なんという失礼なことを”と思ったものだ。大きなミスを、二つ犯している。大まぬけのコンコンチキだ!
その1: OGさんを“パソコンダメ女”と決めつけたこと。MRさん自身は「どうだ、うまいこといったろう!」くらいにしか考えていなくて、まったく気がついていないと思うが・・・(自分がダメだからといって他人も同じと勝手に思いこんでいる。)はっきりいって、とんでもないことをいったものだ。
その2: 軽い冗談のつもりが言外に、自分もパソコンは「ぜんぜんダメ!」とTVの前で白状したこと。(事実、ほんとうにダメなんだろうと確信的に推測しているが・・・ほとんどの国民も“おめーにできるわけねーだろ!”と思っているのではないかと思う。)
こんな場面でのパフォーマンスは、オレなんかみたいにTVの取材を受けたことがなくても、かっこよくやっておいた方がいいのではないかと思うくらいの気は利くぞ。
無難なところで「おっ、もう新しい恋人(パソコン)と仲よくやってますね!」とかなんとかいっとけば、だれも傷つかないし、自分も言外にパソコンを使って(使いこなしているとはまちがっても思えない・・・)いるような見せかけだけはできる。
まあ、あまりにも次元が低すぎてテレビでMRさんの顔を見ると総理大臣というより、へたくそなお笑いを見ているようで、思わず「金返せ!」といいたいような衝動に駆られる。
あんまりバカバカしいので、つい前置きが長くなったが、ここで取り上げようと思ったのはちょっと古い話で、KN元厚生大臣がO157でカイワレ大根を食って見せたこと。HS前総理が重油事故の北陸のカニを食って見せたこと。亡くなったOBっつァんが埼玉ダイオキシンのほうれん草を食って「うまい!」といったこと。
この3つのパフォーマンスは、仕掛け人まで同じかと思うくらいパターンが共通しているし、はっきりいってほんとにくだらない。
カイワレ大根とO157菌に関係がないことを証明するのに、ただ食ってみせればいいなんて、だいたいどこのどいつが、そんなくだらんことをまじめに考えているのだ。また、沖の方でタンカーが事故ったくらいで、一瞬の内に日本海沿岸のカニが重油臭くなるなんてありっこない。OBっつァんなんか、ニコニコしながらほうれん草食ってたが何がうれしかったのかな?焼却炉の煙が少々空気中を舞ったってすぐにどうにかなるものでもあるまい。TVに映っている間にどうにかなるほどダイオキシンが茹でたほうれん草に残っているようだったら、それこそ埼玉県で大事になっているはずだ。
つまり、国民はこんなことで安心するほどずっこけてはいないということ。こんな低次元なレベルのことを悩んでいるのではないのだ。そして、こんなアホみたいなパフォーマンス(官僚にお膳立てされたへたくそな芝居)を見せられること自体に不快感を示し、一国を代表するお偉いさんが「この程度なのか!」と、泣きたいくらいがっかりしているのだ。悲しいけど、これが現実。
世界の中でもレベルの高い日本国民が納得できることは簡単なことだ。正しい事実をハッキリと教えてもらえること。よけいな脚色もパフォーマンスも必要ない。
例えば;
・カイワレ大根はどんな検査をして白だったか。その検査方法は今考えられる方法の中でベストなのか。
(ほとんどの人は検査方法そものには知識がないと思うので、長所短所も含めはっきり説明してもらいたい。)
・ほんとうにカニの漁場に重油はくるのか。どこに漁場があって、重油はどこまで流れているのか。
(海に浮いている重油がどうやってカニの所へ行くのか。カニを捕るときどうしても重油が付いてしまうのか。)
・ほうれん草にどの程度ダイオキシンが付着し、洗うとどうなるのか。それを何年間食い続けると人間がおかしくなるのか。
(ダイオキシンは環境ホルモンの一つで、うんと微量でも先のことがみんな心配なのだ。)
たったこれだけのことを教えてもらえば、みんなかなり安心する。大臣がテレビの前で一口食って見せ「大丈夫だから、さあ買え!」といったって、ちゃんちゃらおかしい。なにお寝ぼけてんだい!という気持ちしかおきない。
国民というか一般民衆が気にしたり、本気で心配していることと、ずれまくっている。
今後、こんなみっともないことは二度とやらないでほしい。(官僚も大臣にやらせないでテメーでやれ!)
こういうバカげた茶番劇もさることながら、大臣連中もよく失言やオナゴのスキャンダルで辞めて行くな。最近ではテレビで何か変なことをいっているのを見ると「オイオイ、そんなこといったら、辞めなきゃならなくなるぞ!」とか「あ〜ぁ、この人も辞めさせられるぞ!」と、ピンとくるようになってきた。われわれの学習効果のレベルも高くなってきたゾ!なにしろ何日か先に辞めるまでの関係者の動きが予測できるようになってきたもんな。たいしたもんだ、「自分で自分をほめてやりてー」くらいのもんだい。
書いている内、こんな次元の低いことをまじめに心配してやることすらアホらしくなって、だんだん腹が立ってきた。
体に悪いからもうやめだ!
(2001JAN18)
どうでもいいけど、相変わらずバカがへらねーな!
BSE問題では、ひょっとしたらやるんじゃないかなと思っていたらさっそくやったな、みんなでテレビに出て牛の焼き肉食って「うまい!」などと脳天気なことをやっていたな。いったいこの日本はどうなるんだ?
それ見たことかといいたいが、BSEの問題は、焼き肉をみんなで食ったくらいじゃおさまらなかっただろうが。
それに、世の中裏と表があって、裏の方は「本音」、表の方は「建前」と相場が決まっていることくらいわかって大臣やっているのかと思ったら「口利き」問題では、ついついバカ正直に場所もわきまえず「よくあることでしょ」などと、ついつい本音をいってしまってとうとう辞職した大臣もいたな!悪いけど落語聞いているより、よっぽど面白かった。最初のテレビを見たとき「あ〜ァ、こいつもやめなきゃならんな!」と直感したもんな。
(2002AUG)