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戦士の生きる道。


□ 2003/12/05(Fri) 01:16:02


新米格闘家として板についてきた感じの玉ねぎ剣士。
先日、商人のお友達ができた。
というか、セピィの親友というか家族が新たに商人キャラを作ったのだ。

で、玉ねぎはアビ上げも兼ねて、材料集めのお手伝いをすることになった。

玉ねぎはセルニカ市民であるから、
糸と布を集めるために一路セルニカ南部平原へ。


乾いた空気が全体を包み込んでいる。
そこは閑散としていて、あちらこちらに回復の薬が転がっていた。
アヒルの毛皮が良質の糸と布になるのかは、僕は知らないけれども、
事実アヒルから糸と布が取れるのだから、僕は黙ってそれを狩るだけだ。

と、勇んで来てみたものの、アヒルが見当たらない。
居るのはヒステリックな鳴き声で擦り寄ってくる仔猫だけだ。
回復薬が転がっていることから推理するに、
裁縫材料の供給源たるアヒルは、ハンターに乱獲されたに違いない。
ワシントン条約で規制されないかという心配をよそに、
アヒルは崖の下で悠々と居眠りをしていた。

僕はそれを見つけるや、拳を構えて走り出す。
すると向こう側から、黒い物が猛然と駆け出してきた。
マントを翻すと、抜き身の剣を一閃、宙へ煌かす。
アヒルは転がるようにして地面へ伏せた。
一足送れて僕はその場に到着する。

「あ、どうぞ」

僕も同じアヒルを狙っていた事を察すると、
彼はその一言を残し、そして去って行った。
あっというまの出来事だった。

とても自然で、颯爽としていた。
僕は自分の目標をそこに垣間見た。
ああいう剣士になりたい!

極力、剣士の邪魔にならないように、
近くの墓場で死神を倒したり、回復薬が必要になったら
またアヒルを狩ったりとしながら、数時間を過ごした。

死神のおかげで、そこそこアビもあがり、
戦利品としてツーハンドダガーと書物を手に入れることができた。

一稼ぎして街に帰ると、
友達が暖かいカレーと目玉焼きでもてなしてくれた。
カレーを食べつつ、彼女が作ったという付加アイテムを見せてもらったりした。
糸と布を渡すと、彼女は無邪気な笑顔を見せた。

戦士も悪くない。そう思える瞬間だった。

<玉ねぎ>
HP 478
弓 37.2


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