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空き缶崩れ去る


□ 2003/10/26(Sun) 02:20:07


見事にPKにやられたのである。
乾杯なのである。いや誤植。完敗なのである。

平和ボケ日本よろしく、使えない自衛隊を抱えて飛んだδ次元。
そこはアメリカの占領下にあるイラクのようで、
いつなんどき、そこの物陰から爆弾を持った連中が現われないとも限らない治安の悪さである。
しかし、戦争というものはある意味で、ビジネスのチャンスでもある。
δ次元とはそういう場所なのだ。たぶん。
リスクもあるけどリターンもあるわけで、戦場における我々の行動は迅速化する。
というわけで、私のサードキャラである玉ねぎ剣士君は
戦場にパラ上げにやってきたのだ。橋をかけに来たわけではない。

しかし、彼の夢はガキの積み上げた空き缶タワーのごとく
見事に崩れ去った。
空き缶タワーは、ステルス爆撃機から発射されたミサイルの
ピンポイント攻撃で、大半のHPを削り取られた。
振り向く空き缶タワー。
姿を表すステルス。
羽を探す空き缶タワー。
ステルスの第2射が迫る。

HIT!!

その場に崩れ落ちる空き缶タワー。
ステルスの勝利のおたけび。

ここでくじける空き缶ではない。
飲み残しのアイテムを遺品として落としてきてしまったのだ。
あの中には、インディージョーンズが捜し求めた聖水も含まれている。

で、取りにいったんすよ。はい。やられました。速攻。はい。
無理ですあんなの。遺品は楽師とレアネックレス。
楽師に至ってはまたしても「借り物」なので、取り返さなくてはならない。
3人かかりで取りにいったんですけどね、
遺品に重ねられたガリッドがもう、てんこもりすぎてあり得ないんですよ。
二人で100ガリッドほど取ったはずですが、拾いきれんかった。
そうこうしてる間にこちらの消耗は激しく、玉ねぎは5回ほど死亡。
既に皮はなく芯だけである。
サポートのS君が戦場を離脱する。
もはや我々に勝ち目はなかった。
この見極めが、難しい。
強行すれば、サポートが死んで二次災害が広がらないとも限らない。
目の前にある遺品。
あれを拾えないもどかしさ。
ビンラディンが見つからないもどかしさ。
ああ、恐るべしアルカイダ!

ちゅーことで、日本人は日本人らしくγ次元に逃げ帰ってきましたよ。
赤字国債のごとく、自社株を売却するがごとくして、
なんとか借り物の楽師服は用意できたのですが、
もう悔しいのやらなんなのやら。

δだからしゃーない。
よっぽどPKに暴言を吐いてやろうかとも思ったが、ほとんど意味のないことだ。
文句を言っても仕方がない。それは私のポリシーに反する。
PKを人殺しと解釈すれば、それは法律うんぬん以前において、人間の道義的問題となってしまうが、
エランシアの…特にδ次元においては、それは違うんじゃないかと私は思っている。
ハイリスクハイリターンのδにおいて、それは暗黙の了解であって、
言わばスポーツのようなものである。
どちらかのチームが勝てば、もう片方のチームが負けるのは必然のものだ。
敗因は、自分の未熟と浅はかさを恨むしかない。

玉ねぎ剣士は幸い、戦士適正である。
空き缶も上手く積み上げればピラミッドに化ける可能性もなきにしもあらず。
空き缶で作られた家というのも、世界にはあるそうだ。
いつか強くなって見返してやる!

そう硬く決心した玉ねぎであった。

<今日の玉ねぎ>
HP 320
MP 408
ハプ 37.2
パラス 33


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