第一ブロック少年指導者研修会並びに指導者連絡協議会開催

担当教区・東北教区

平成15年6月26日(木)〜27日(金)
会場 本願寺仙台別院
講師 藤井寿昭(奈良教区:仏青連盟講師)
研修テーマ 「楽しいをつくるヒント」
日程 13:30受付        7:00お朝事
14:00開会式       9:00協議会
14:30講義        11:30閉会式
16:20全体会      12:00解散
17:00移動
17:30懇親会

開会式・本願寺仙台別院本堂

教区連盟委員長挨拶

讃仏偈拝読
東北教区少年連盟委員長挨拶


研修講義本願寺仙台別院3F会議室

藤井寿昭先生
 (講師近影)


実技?
ゲーム体験
参加者が実際に実技指導?・・・と言うよりゲームで遊んでもらいました。


場所を移動して懇親会を催しました。
輪番ご臨席


第二日目「第一ブロック指導者連絡協議会」
会議中

本部からの連絡事項や、それぞれの教区の活動現況などが話し合われました。


このたび、第一ブロックの少年連盟指導者研修会に初めて参加させていただきました。

第一ブロックは、北海道教区・東北教区(青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島)東京教区(栃木・茨城・埼玉・群馬・千葉・東京・静岡・神奈川・山梨)新潟教区・国府教区・長野教区までがひとつのグループということ。

つまり、第一ブロックとは東日本全域といっても過言ではありません。

その広大なグループ分けのなかで、少年連盟に携わる関係者が一同に会して開催されるのがブロック研修会並びに連絡協議会。

今回は、東北教区が開催担当教区でした。

東北教区には現在、15の単位会(子供会)があります。実際の活動内容は、地域やお寺によって取り組み方に差があると思われます。

私事ですが、当山では毎月第4土曜日に「せんのうじ土曜スクール」という名称の子供会活動をしています。

週休二日制導入にともない、定期開校されたのが今から  年前の平成  年のことでした。

それまでは、年1回専能寺の報恩講に合わせて「こどもほうおん講」をしていました。

初めは、まったくの手探り状態で何をして良いものかわからずかなり苦闘していました。

でも、一人でも「楽しみにしている」と聞くだけで励みになり、「集まってくれている」それだけで良いんじゃないかと思えるようになっていました。

そして、指導員である私にとっても集まってくる子供たちにとっても一番の楽しみが、教区主催の「少年研修会」(サマーキャンプ)です。

このサマーキャンプは、学校や・地域をはなれて見ず知らずの仲間に会って友達になれる素敵な出会いの場です。

それだけでも、すごく価値のあることだと思います。

日ごろめったに会えない指導員同士も、顔を合わせることが出来てとても楽しいですし、情報交換や活動についての学びも深められます。

子どもたちも、普通に生活していたら会うことのない仲間に会えてとても刺激になっていると思います。

そんな意味で、少年活動は子供たちにとっても楽しい場であり、出会いの場であります。

 

このたびの研修会で、講師の藤井先生から「楽しいをつくるヒント」と題してご講義をいただきました。

実技を取り入れた当研修会で中心になったキーワードは、GWT(グループワークトレーニング)=みんなで共同作業をする練習。

これまでのゲーム中心の子供会活動から、人と人がどう繋がっているかを大事にする活動への見直しについて学びました。

GWTの「T」はトレーニング、つまり練習であると。

練習なのだから失敗してもいい、まちがってもいい、恐れずに体験・実践していくことが大事と聞かせていただきました。

社会(様々な人間関係)と個人(私)とは、生きている間中決して切り離すことの出来ない現実です。

その現実と、私はどう関わっていくのか?

立場も、考え方も、受け取り方も一人ひとり違うことを踏まえた上で、たとえ違っていてもひとつのことをやり遂げるための精神トレーニング。

つまり、みんなでするゲームはコミュニケーションをはかるのが目的ということ。

みんな繋がっていることをまなび、繋がっているからこそ楽しむことができることを練習する学びの場。

少年会・子供会活動に関してよく、「そんなことしてどうなるの?」とか、「何をしたらよいかわからない。」という言葉を耳にします。

結果を気にするあまり何もしないのでは、あまりにももったいないことでございます。

結果、「子供が、お寺が、どうなるの?」を心配するのではなくて、

自分が「どうしたいのか」を学ぶべきと、今回の研修会で教えられました。

また、何をしたらよいかわからないのは私も開校当初は一緒でしたが。

たとえ毎回変わり栄えのしない同じことでも、続けてやっていくうちに次が見えてくるものです。

「楽しませてやろう」などという心は、慢心以外の何ものでもございませんし、

「楽しませなくちゃ!」というあせりも、自分も相手も窮屈になってしまい心から楽しめないでしょう。

そうではなくて、「いっしょに楽しもう」がとても大事なことだと先生の話を聞いていて再確認させていただきました。

また、講義の中で実技指導(ゲーム体験)をしていただきましたが、

ゲームに参加している自分が楽しいと、自然と相手も楽しめることも実感させて頂きいたしました。

 

少年会活動に何を求めるのか?何が求められているのか?

お寺に行ったら、あいさつが出来るようになりました、とか礼儀作法がきちんとできるようになりましたとか、

何か利点や、目に見える結果だけを求められても困ります。

「あいさつも出来ない!」「礼儀作法を知らない!」、それをお寺で教えるのを目的とするのではなく、

只たんに、「お寺に集まること」が目的でもかまわないのでわないでしょうか?

〇お寺にいくと楽しい、(そこに自分の居場所があるから)

〇みんなと会えるから楽しい、(一人ぼっちじゃないから)

〇いっしょに何かするから楽しい、(時間を共有できるから)

そんな「楽しい」を経験する中で、自然とあいさつも作法も身についていくものなのではないでしょうか?

最初から結果ばかりを気にせず、「出来ることからはじめてみよう」と再認識させられる研修会となりました。

藤井先生、ありがとうございました。