北陸一人旅(2001年11月)

今から20年程前 国鉄で「いい旅チャレンジ2万キロ 国鉄全線踏破」
というイベントがあり私も暇とお金が出来たらぜひ挑戦したいと思っていた。
時は移り 国鉄は民営JRに、赤字路線は次々廃線になり私のやる気も自然消滅。
人生残り少なくなった今、やる気と体力とお金のある間にJRの全線踏破をやってみようと
再び思うようになった。何年かかるかわからないけれど。

11月14日水曜日に大阪で昔の職場の同窓会があり、それに向けて11日(日)から
旅に出ることにした。今回は3日と半日北陸方面未乗車線を乗る自由気ままな一人旅です。

11月11日(日)晴れ
中央本線・八王子《8:33》「スーパーあずさ3号」→《11:33》南小谷
季節で違った表情を見せる車窓風景、遠くの八ヶ岳・北アルプスは新雪がまぶしい。富士見高原あたりの「から松林」の黄葉はとても見事でした。スピードが速くて写真は撮れなかった。八王子で満席だったのに甲府でボツボツ 茅野ではがら空き 松本で4両切り離す。
信濃大町や白馬で大半が下車。終点で降りたのはたったの3人しかいなかった。この列車は南小谷から折り返しの12:36発スーパーあずさ5号になり まあまあのお客さんが乗っていったので安心した。

信濃森上を過ぎる頃から糸魚川まで線路に並行して流れている姫川は、(2001年6月に訪れた南神城駅近くの)姫川源流から河口までわずか58キロ しかも急流です。3年前の夏家族で白馬に来た時、雨が降り孫達を退屈させないため南小谷の先「下里瀬温泉のプール」へ行った。その時この川の渦巻く流れに怖いな〜と感じた事を思い出した。

ここからはJR西日本の
大糸線・南小谷《12:42》→《13:38》糸魚川

南小谷駅で富山のますの寿司とぶりの寿司を売っていた。すいている車内で景色を見ながら食べる駅弁は格別の味わいです。
平成7年(1995)7月梅雨前線の大雨災害で姫川が氾濫し温泉旅館が流され鉄道は
1年半も不通になったことがある。
昔塩の道といわれきびしい地形にもかかわらず、日本海から塩や海産物が運ばれ、信州にとっては大事な千国街道もこの川筋でぜひとも歩いてみたい道です。
ご存知 静岡〜糸魚川断層 フォッサマグナミュージアムが糸魚川市郊外にある。 糸魚川駅から5分も歩くと日本海にぶっつかる。日曜日駅前商店街は閑散としていた。

北陸本線・糸魚川《14:11》→《15:22》富山
普通列車ですがこれはもしかして昔の寝台車を改造した電車?3段寝台は狭かったな。でもこれは違うのかな などと一人で想像する。 写真→
親知らず海岸では北陸道は海の上にせり出した高速道路だ。

富山港線・富山《16:10》→《16:31》岩瀬浜
 特に見るところもない 盲腸線なのでそのまま折り返す。

岩瀬浜《16:38》→《17:00》富山
ローカル線は1両か2両のレールバス 後ろ乗り前降り ドアも自分で開けることもある。

北陸本線・富山《17:18》→《17:34》高岡

インターネットで予約していた駅前のビジネスホテルK&G高岡に泊。 このホテルは設備もよく料金も安い。
税込み5,000円で朝食のサービスとしてクロワッサン・ゆで卵・コーヒー・オレンジジュース自由
(翌朝食事をしていると 中年おじさんがゆで卵を5個もポケットに押し込んで、クロワッサンもかばんに入れて出かけるというみっともない光景を見てしまった)

11月12日(月)曇り時々晴れ時々小雨
早朝7時 近くの「瑞龍寺」を散歩する。9時開門 拝観料500円となっている。一人のお坊さんが歩いてきた。「まだ入れないのですか」「どうぞいいですよ」彼について小さなくぐり戸から中へ。
観光客が誰もいない広〜い境内・回廊ををたった一人贅沢な時 幸せな時間を過ごさせてもらった。

高岡の開祖である加賀藩二代目藩主・前田利長公の菩提寺として、18年もの歳月をかけて創建された曹洞宗瑞龍寺(ずいりゅうじ)。中でも一直線上に続く山門・仏殿・法堂は、江戸初期の禅宗建築の代表と高く評価され、平成9年に国宝の指定を受けた。国の重要文化財指定の総門・禅堂・大庫裏・大茶堂・回廊とともに、言葉にしがたいその美しさは一度は目にしておきたいものだ。
(高岡市ホームページより)

城端線・高岡《8:12》→《8:57》城端
この電車は高校生ばかりの4両の通学電車だ。途中2つの駅で全員降りると残り数名。
この沿線チューリップの産地でフラワーラインと言われているらしい。
城端町は小京都ともいわれ米どころ砺波平野の南西にあり五箇山山麓に位置し、砺波地方と五箇山地方を結ぶ拠点になっている。
500年の歴史のある真宗城端別院 曳山会館 古い町並みなど1時間コースを歩く。
駅に着く頃はばらばらと雨が降り出した。

落ち着いた瓦の城端駅

公園の木々・普通の家庭の庭の木も雪吊りで冬の準備がすすんでいる。

城端《10:06》→《10:54》高岡
 雨も小降りになりリュックをコインロッカーに預ける。約2時間鋳物・銅器の町高岡市内見物です。
高岡大仏・古い町並み金屋町通り 土蔵造りの町並みなど見るところはたくさんある。
晴れたと思えば降り止んだと思えば晴れる。めまぐるしく変わる天気だった。


@高岡駅改札を入ったところにこんな大きな銅なべ 直径2.1m・深さ40cm・重さ550kg・3000人の料理が出来鱈や蟹の入ったなべ祭りに観光客に振舞っているとのこと。Aなべの隣のブロンズ像たちB1745年木造金色の仏像建立その後2度の火災で焼失・1933年高岡の職人たちの手で作られた銅製大仏で奈良・鎌倉の大仏とともに日本3大仏といわれている。Cレンガ造りの現役銀行Dこの地域に残る土蔵づくりの町並みは、明治33年の大火をきっかけに、土蔵造りの建物しか許されなかったことによります。

氷見線 高岡《12:41》→《13:09》氷見 漁港で有名な氷見で昼食を食べようと空腹をがまんしていた。
観光協会で教えていただいた「上家」で刺身定食を食べる。1,500円
刺身(ひらめ・あおりイカ・ひらまさ)煮物(ふぐ・カボチャ・オクラ)鯛の酢の物・蟹汁(カワハギ2匹・ささがきごぼう・かに)
漬物・ご飯 さすが魚は新鮮 おいしい昼ごはんでした。

氷見漁港に寄り写真を撮らせてもらった。
午後だったので活気は無かったが大漁の「そうだ鰹」を出荷していた。いわゆる刺身やタタキで食べる鰹とは違う。さば位の大きさで重量を測りトラックで出荷している。いったいどんな料理に使うのかそれとも加工して使うのか聞きそびれてしまった。

屋根のあるところではこれも山になったカワハギの皮を
むく作業をしている。
すぐ横で発泡スチロール箱に詰めている。これは魚市場やスーパーや料理屋に送られる。



氷見駅から20分も歩くと小高い朝日山公園の展望台に着く。周りは紅葉 手ぶれのためもみじが桜のように撮れました。氷見では雨に会わずよかった。



氷見《15:32》→《16:01》高岡 ロッカーから荷物を出し次に乗る特急券を買う。

北陸本線・高岡《16:20》→《17:38》福井へ
乗ってみたかった「サンダーバード40号」だ。金沢で3両連結しても満席 さすが大観光地!金沢は何度でも立ち寄りたいところですが今日はパス。
外は雨の夕方です。
福井での夕食 回転寿司といっても注文すれば握ってくれる。
隣に座った常連のおばちゃんに聞きながら土地の魚を頂く。
普段食べる事のない「やりイカの生げそ」やまぐろトロ(2カン500円)もおいしかった。駅前のビジネスホテル泊(6,300円)


11月13日(火曜日) ブルッと身震いするくらい寒い。朝6時の電車に乗るためチェックアウト。
次の電車だと3時間後の9:03なのであとの予定がきつくなるので一番電車にした。

越美北線・福井《6:00》→《6:53》越前大野  2両のワンマンカーです。始発からの客は2人だけ。
越前大野でおり返しの電車となり、九頭竜湖方面から来た2両と合わせて4両編成の7:02発7:56福井着になります。
ホームは都会のラッシュ並の乗客で溢れていた。 福井方面に仕事に出る方が多いのでしょう。

越前大野は山間の盆地の城下町で人口4万人ほど。小京都といわれ碁盤目の町並みは分かりやすい。
大野城は昭和43年に再建されたが、築城当時のままの石垣は大きな石の隙間に小石を詰める「野面(のずら)積み」という工法で作られている。お城への道は落ち葉のじゅうたんです。
春分の日から大晦日まで毎朝開かれる七間朝市今日は平日で観光客も少ないので出店も少ない。『福そば』で朝食 地元のそば粉と日本有数のおいしさを持つといわれる地下水で打ったそばです。
せいろそばと大野名物のさといもを食べる。朝9時半という時間にもかかわらず営業していたのはうれしい。

越美北線・越前大野《10:01》→《10:32》九頭竜湖

越前大野から先は山をぬいトンネルをいくつも通る。盛りを過ぎたがすばらしい紅葉の連続 土・日は観光客も多かったそうだ。ログハウス風の木の駅舎九頭竜湖駅・道の駅は新しい。地域の農産物や手作り食品などそろっている。駅前ロータリーもきれいに整備され車で訪れる観光客が多い。


越前から美濃迄 いずれは南北線一本に繋がる予定だった越美北線。
越美南線まで延長の予定で昭和48年に完成したが、写真のように駅から20メートル先で行き止まっている。
現・第3セクター長良川鉄道(美濃太田〜北濃)が越美南線だった。
九頭竜湖駅〜美濃白鳥間はバス45分1日2本の連絡をしているが冬は運休する。九頭竜ダムで出来た九頭竜湖までは車で10分余りです。徒歩者には無理なので、40分の時間待ちは道の駅や舞茸工場を見学。 





越美北線・九頭竜湖《11:12》→《12:18》一乗谷 40分後の折り返しに乗る。
一乗谷駅徒歩5分の「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館」で自転車を借り(無料)遺跡群を見て歩く。


@復元町屋A朝倉館唐門・屋敷跡B復元町並みは遺構に基づいて兵の石垣や礎石をそのまま用いてある。C上級武士館跡

 

一乗谷は、福井市外の東南約10kmにあり、朝倉氏が文明3年(1471)福井市平野の黒丸館を離れてここに築城してから、天正元年(1573)織田信長に滅ぼされるまで、5代103年間にわたる栄華の跡である。遺跡は一乗谷川に沿って帯状に広がる狭い平地と、その両側にそびえる広大な山地からなる。山間部には山城、砦、櫓などの防禦施設の跡が、山麓には土塁で囲まれた居館や武家屋敷、寺院、町屋などの跡が多く見られる。一乗谷は戦国時代一世紀の歴史だけがそっくり埋もれて残された貴重な遺跡で、昭和42年から発掘調査がすすめられ、昭和46年には一乗谷を含めた278haが国の特別史跡に指定された。(パンフレットより)

時間にゆとりが出来たので予定外だったが、この時期ここまで来て蟹を食べなくちゃと一大決心。
三国町観光協会へп@民宿を紹介してもらう。「もしもし おいくらですか」「15,000円」
「フルコースでなくてもいいんです」「フルコースだと3万ですよ」

バス資料館前《14:48→15:14》福井駅前《15:28→16:35》三国港
うっかりしていた。福井から三国線に乗って電車で行くもりだった。
ところが京福電鉄は昨年12月と今年(2001)6月福井県で2度の正面衝突事故を起こし、三国線・永平寺線・勝山線の三線とも現在は運行停止になって代行バスが走っている。
バスで福井駅前から終点三国港まで1時間以上かかった。(900円で電車と同じ値段)ところどころ見かけた電車のレールはさびついている。
ここでもう一つ忘れてはならないこと。平成9年冬ナホトカ号の重油流出事故、北陸沿岸そしてここ三国町も大変な戦場だった。4年近くたって何の痕跡も無かったし私はそのことを忘れていた。翌日東尋坊でふっと思い出したのです。

@蟹は雄雌の2杯付いていた。蟹の仲買人をしているからそれでも安いよとご主人。1泊2食15,000円温泉付
Aサンセットビーチと言われるこの浜で朝の寒い海でサーフィンをしている。
B東尋坊でたった1枚写してもらった写真。

11月14日(晴れ)いよいよ最終日
三国町は北前船の寄港地でもあったし古い町並みも残っている が時間が無い。三国・東尋坊は初めてだったのでいつかまた来よう。

バス民宿前《8:24》→《8:36》東尋坊
朝早くから観光バスが訪れている。30分の滞在。

東尋坊《9:10→9:45》芦原温泉駅

JR芦原温泉駅《9:54》「雷鳥16号」→《12:06》大阪
大阪天王寺都ホテルでの元職場 の同窓会(午後1時から)にちょうど間に合った。母にも会いちょっぴり親孝行をして、前日と翌日で大阪環状線を一回りする形で新大阪から帰る。