2004夏ヒロシの北海道山旅日記

夫は、50台半ばから山登りに目覚めた。
還暦記念に念願の槍ヶ岳に登った。
このころから百名山を意識し、ここ10年の間に関東近辺の百名山は大体登った。(80%位?)
自分より一回り年下のリーダーや若者達に連れられて登る山行だったが、遠くの山は個人で行かねばならない。

2年前(2002年)の夏 妻がスイス旅行中、一人で北海道へ行って 斜里岳 羅臼岳 雌阿寒・雄阿寒岳 旭岳 岩木山を登ってきた。

去年(2003)は、頭の手術で 夏の登山は断念。
秋 紅葉の素晴らしい雨飾山のみだった。

「今年こそやるぞ!」と春から足腰を鍛えていた。近隣のウオーキングと奥多摩・秩父の登山十数回 体力も2年前と同じくらいに回復した。 
準備整い 仕事も一段落 梅雨も明け フェリーも予約し いよいよ出発だ。

この記録は、妻の聞き書きです。

7月22日(木)朝4時 自宅を出る。妻は出ていく車の音で目が覚めたので見送れなかった。
午後3時頃八戸着(高速道路13,200円) 市内の日帰り温泉で汗を流す。フェリーは5時半出発。
どうしても寝ておかねばならないので2等寝台を確保する。列車と同じような2段式寝台です。
持参のウイスキーを飲み 朝も早かったので 寝るには早い時間帯ですが熟睡することが出来た。
フェリー八戸発PM5時半→AM1時半苫小牧着(乗船時間8時間 20.630円)

7月23日(金)深夜2時 帯広方面に向かうトラックに挟まりながら 先を急ぐ。
苫小牧から夕張まで高速道1時間(1,850円) その先一般道2時間 新得から山に1時間半
  トムラウシ温泉方面を目指す。以前トムラウシ温泉が登山口だったが、歩いて2時間先まで車が入るようになり 日帰りが可能になった。午前4時半林道終点着。予定通りというかこの時間に到着するために急いだことが あとで大変な結果に・・・・・

☆トムラウシ 林道終点960m 山頂2147m 高度差1200m 天気最高
  5時 登山開始。休憩も入れて7時間の上り 昼12時頂上に立つ。
途中のお花畑は、今まで見た中でスケールが一番大きかった。(その先も神の庭と言われるもっと素晴らしい花畑がある)花を見に来たわけではないので、そのまま来た道を6時間かけて下山。午後6時過ぎ麓の駐車場着。ほぼ快晴の一日でした。

行きからガソリンの残量が少ないのが気になっていたが・・・
夜7時過ぎ新得町に下ってきたがスタンドが見つからない。交番に飛び込んで聞いたらこの時間では何処も閉まっている。近くにJAFがあると教わった。
JAF の人から「トムラウシ往復したのですか」と驚かれた。ガソリンは、リットル100円と安い。普通は10gしか分けてくれないところ20g入れてもらった。厚かましく満タンにと言ったら断られた。新得から予約を入れた富良野のビジネスホテルに10時頃到着。

7月24日(土)今日は休養日 観光案内所で聞いた「北の国から」関連の名所すべてと富良野ラベンダー畑を回る。今年春「北の国から」ビデオ全巻見たので大変懐かしかった。車のCDも北の国からバージョンである。コインランドリーで洗濯。
夜10時頃 十勝岳登山口望岳台の駐車場に入り車で寝る。全国のナンバーが見られ 自分と同じような人が大勢来ているのが分かる。

7月25日(日)晴れ
☆十勝岳 望岳台930m 山頂2077m 望岳台→上り4時間 十勝岳頂上 下り4時間

植物に覆われていない活火山の十勝岳 快晴の登山は焼け付くように暑かった。しぼる程の汗をかきシャツを何枚も取り替える。
今夜は望岳台から30分の十勝岳温泉に宿泊

7月26日(月)天気が芳しくないので、晴れている東北の山に変更も考えていたので室蘭へ南下する。
なぜ室蘭かと言うと《花の写真 山の写真を撮りながらもう一ヶ月も北海道を気ままに旅している》トムラウシで一緒になった人が、ここはお奨めと地図まで書いて室蘭の魚料理のお店を教えてくれた。
予想に違わぬ 安い・新鮮・おいしい三拍子揃ったお店でした。
室蘭ビジネスホテル泊 この夜は、札幌近辺でも落雷で 電車が止まったり停電があったりした。
(各地で落雷があり全国的にも不安定な天気だった)

7月27日(火)朝起きたら、天気は回復傾向だったので、東北へ行くのは止めて、利尻を目指す事にする。
携帯電話で北海道各地の天気予報を聞いたり 天気予報とのにらめっこの毎日。
雨や霧の登山は事故を招く場合もあるので避けている。 
室蘭〜札幌〜剣淵までは高速道路265.7`(7,300円) その先一般道203.5`。北海道の広さを再認識。
稚内は 夕方6時頃着。
ビジネスホテルで泊まる。

7月28日(水)フェリー(往復30,730円) 稚内11時10分→12時50分鴛泊港(おしどまり)
早速観光案内所で宿のリストをもらい、民宿や旅館を片端から電話する。
利尻はは観光や登山のハイシーズンで混み合っている。
一人旅だと何処の宿も「お客さん申し訳ないのですが、午後5時過ぎてからもう一度電話してください」という返事。
そんな中「うちは損得抜き 一人でもいいですよ」というところがあってそこを予約。その後は島内観光する。利尻山はずっと雲の中。
あさって30日は晴れそうな予報だったので 明日は釣りをして待機しようと思っていた。
夕方、何と山を覆っていた雲が飛ばされ明日(29日)登るめどがついてきた。

民宿の12人ほどの泊まり客のうち 8名が利尻登山 8合目の高山植物が目的の女性2人連れ あとは行商の人。
山の話から宿泊客全員が茶の間に集まり 民宿のご主人も交え交流会となった。
天候悪化で3日も待機している人もいる。利尻は地上が晴れても山は雲に隠れ天気が悪いと 吹き飛ばされるくらい風が強い。
日程がなくそういう時でも登らなければならない人には辛い登山です。
みんな利尻山を目指す同志 意気投合して、明日の登山はみんなで一緒に登ろうということになった。
自分は利尻を登れば夕方のフェリーで稚内へ戻りたい。自分のペースで登るから、あとはそれぞれのペースで登ろうということで。

7月29日(木)快晴 
☆利尻岳 キャンプ場(220m) 山頂1721m 高度差1500m

5時登山開始 みんな一緒に登り始めたが、そのうちにバラバラに。10時一緒に頂上に着いたのは3人だけ 
コーヒーで乾杯した。雲一つない360度見渡せる頂上でした。2時には下山 温泉で汗を流し コインランドリーで洗濯。

利尻まで来て たった1泊で帰って行くなんて 「うらやましいけれど もったいないな」と同行の人に言われた。
16時発のフェリーで稚内に戻りビジネスホテルに泊まる。

9年前筆者(妻)も利尻観光をしたので「礼文は花いっぱいあったけど利尻は花がない。」と言ったら 「とんでもない。山にもの凄い花畑があったよ。」と 
一本取られてしまいました。悔しいけど私はそこまで行けない。

7月30日(金)晴れ
稚内のホテル7時出発。朝食はコンビニで買ったおにぎりを車内で食べながら来た道を戻る。
札幌経由して更に長万部の先国縫(くんぬい)インター下車。359.9`(9,100円)
再び一般道で函館まで100`。渋滞知らずの北海道でしたが、函館で初めて渋滞に巻き込まれる。
午後4時頃函館着。
東日本フェリー(16,400円) 函館港 17時30分→21時10分青森港着 
八甲田山の麓酸ヶ湯温泉そばのキャンプ場に23時頃着く。
持参のテントは今まで使う必要がなかったのでここで初めてテントを張って寝る。

7月31日(土)快晴
☆八甲田山 酸ヶ湯登山口880m 大岳山頂1584m 

360度の眺望。岩木山 鳥海山 周りの山々はすべて見渡せた。

下山後 有名な酸ヶ湯温泉千人風呂 話の種にと入る。 混浴ですが入り口は別々 女性は湯船にはいるまではバスタオルを巻いているし 
何となく男・女とかたまっている。お湯は白濁 古くて風情ある温泉ですが、あまり清潔ではなさそうと本人の感想。


今夜は八甲田温泉泊まり。

8月1日(日)晴れ
もっと山旅を続けていたいところですが、火曜日は仕事があり帰途に。
八甲田温泉から黒石インター入口まで40分 あとはひたすら東北道を南下 16:30久喜インターを出て(高速道路12,450円)、あとは一般道を通って7時頃 あきる野市の自宅へ。
登った百名山の近くに素晴らしい山があっても時間がない 車だから縦走も出来ない。目的の山頂を極めて帰ってきただけの強行日程でしたが、本人は満足感いっぱい。 これで 北海道未踏の百名山は、羊蹄山と幌尻岳(去年の日高地方を襲った台風のため登山道は閉鎖中)の二つになりました。

★カメラ 荷物を軽くしたいし、写真を撮っている余裕がないので持って行きたくないが 頂上の証拠写真だけは欲しいので使い捨てカメラを携帯した。
★熊 百名山は人が多くて、熊は出てこない。キタキツネややエゾシカは たまに見かける。2年前の羅臼岳は殆ど人に会わなくて 熊が出て来ないよう鈴をしっかり鳴らして歩いた。 
★車 ガソリン代 34,224円 フェリー代 67,760円 高速道路 48,450円 計150,434円 贅沢な一人旅です。


トムラウシ山頂近くの雪渓(7月23日)利尻山頂より眺めたローソク岩(7月29日)
デジタルカメラを持って行ってないので写真はあまりない。