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=白馬岳登山@(8月3日〜5日)=2015年9月7日記

4〜5年ほど前から、夫は私を「白馬岳」に連れていきたいと言っていた。
「人気ナンバーワンの山、山登りをしている者なら一度は登りたい山 雪渓あり お花畑ありで難しくない山だよ」と。

時々山登りに連れていく長女も行きたいと8月初めに3日間の休暇を取っている。
一昨年は 8月初め天気が悪く早々に白馬行き中止を決めたので、私と娘は裏磐梯高原へ2泊3日の観光に出かけた。
去年もやはり中部地方に張り出している前線の影響で天気は良くなく2日前に山の行き先を福島に変更する。
天気の良い安達太良山と磐梯山に3人で登ってきた。

3度目の正直 今年の白馬岳は?「もし8月初め天気悪かったら娘の休暇は考慮しない。天気が続く日に出かける」と夫は宣言していた。

私は「今年も雨の予報ならよいのに」「留守番しているから娘と二人で行ってきて」「何年か前落石で死んだ人がいるよ」と積極的でなかった。
長時間の山歩きに自信なかったし 白馬山荘までトイレがないということも気がかりだった。

時間は十分あるから自分のペースでゆっくり歩けば大丈夫」と夫に押し切られ出発を決めた。
(トイレの件、7時間半の行程だったが、1リットル以上水分補給しても汗に出る方が多くて白馬山荘に着いてもまだ大丈夫だった。)

夫は今回3度目の白馬岳 2年前は 白馬・杓子・白馬槍ヶ岳と白馬三山を縦走している。

白馬村HPに載っていたモデルコース ほぼこの通りですが白馬尻小屋にも泊っています。

白馬大雪渓から白馬岳へ・栂池自然園下山(1泊2日)(中級)
日本三大雪渓のひとつ白馬大雪渓から花の名山白馬岳を目指し、雲上の高山湖・白馬大池を経て栂池自然園に下山する人気のコース。


1日目:
村営猿倉荘(1,250m)→1:30→白馬尻小屋(1,560m)→0:20→白馬大雪渓(大雪渓ケルン)→4:40→村営頂上宿舎(2,730m)
→0:20→白馬山荘(2,832m)(泊) 【歩行時間約7時間】

2日目:
村営頂上宿舎→0:20→白馬山荘→0:15→白馬岳(2,932m)→0:45→三国境(2,751m)→0:45→小蓮華山(2,766m)
→1:30→白馬大池山荘(2,380m)→1:40→天狗原(2,200m)
→1:10→栂池自然園・栂池ロープウェイ自然園駅(1,829m) 【歩行時間約7時間】

注意箇所:白馬大雪渓(落石)

 









 

 

8月3日(月曜日)朝8時自宅出発。青梅で娘を拾って圏央道・関越道・上信越道・オリンピック道路〜白馬。蕎麦屋で昼食(11:10)
そして白馬岳登山口の猿倉駐車場に車を止める(12:30)。車はここで2泊する。すぐそばの猿倉荘には泊まらない。

猿倉からしばらくは林道になっていて花もたくさん咲いていた。1時間40分位歩いた先「白馬尻小屋」に到着する。
出発2日前に 山小屋を予約しておいた。(1泊2食@9,500円)幸い下段ベッドの隅の場所が今夜の寝床です。
小屋は2棟あり(トイレは別棟)今夜は高校生グループで賑わっていた。小屋の前は広場でテント泊のグループもいた。
広場の手すりの下は雪渓からの雪解け水が音を立てて流れている。

時間があったので ここから20分位登って明日アイゼンをつける場所 雪渓の始まりの少し上流場所まで往復した。
小屋から眺める山の方は、夕方でもありガスもかかっていた。

この山小屋 冬季の豪雪そして雪崩の起きやすいところにあるので9月末小屋を閉めた後解体 6月組み立てる特殊な山小屋です。


=白馬岳登山A(8月4日大雪渓からお花畑へ)=2015年9月13日記

8月4日火曜日 晴れの清々しい天気でした。 早い人は夜明け前に出発している。
我々は朝6時15分山小屋出発。大雪渓のアイゼン装着の場所まで20分で到着。
雪の上に立った時は気持が引き締まった。

↓ 白馬尻小屋前から 朝日に映える上流を眺める。    ↓ ここで簡易アイゼンを履く。雪はこの季節ザクザクして歩きやすい

↓ 安全に登れるコースに赤い染料のベンガラで道しるべをつけている。登山客はその道しるべに従って歩くので遠くから見ると1本の線になって連なって見える。


登るにつれて左右の谷には雪がいっぱい。大雪渓の雪は万年雪です。



クレバスを避けて雪の上から岩の上へ上陸。秋道という。例年8月初めはもっと上まで雪道を歩いたらしい。

きびしい登り道、途中の花に癒される


しんどい道を約2時間あるいて 再び雪渓を横切る。この時は誰もアイゼンを着けていない。滑り落ちることはないと思うけど・・・


標高2,200mで雪渓は終わり急な登りになったがそのあとは一面のお花畑が現れる。 黄色シナノキンバイ  紫 ウルップ草





 








花畑に目を奪われていたが、周りを見るとこんな高いところに 上ってきたと実感する。




朝6時過ぎに「白馬尻小屋1,560m」を出発。山頂に近い「白馬山荘2,830m」に午後2時着。
標高差1,270m 標準タイムは6時間弱。私のペースで8時間かかった。後ろから来た方にはすべて追い抜いてもらった。

天気良く安定した1日だったので落石もなく良かった雪の斜面の落石は音もなく転がって来るらしい。

白馬山荘は白馬岳頂上直下に位置し800人収容できる日本最大の山岳宿舎 別棟にレストランがある。
2時までに到着してレストランでランチを食べる予定はかなわなかったが、
生ビールとソーセージなどのつまみ コーヒーケーキで1日の疲れをいやした。
800人収容の山小屋 確かに広い。この日は月曜日平日で半分も埋まってなかった。
我々は個室(2人部屋)を予約してあり3人でもゆっくりできた。個室チャージ料8,500円個室の数も多い。
山小屋料金1泊2食9,500円 土日やお盆は満杯になるとか。




=白馬岳登山B(白馬山荘夕日と日の出 白馬岳2,930m頂上へ)=2015年9月27日記

登山2日目8月4日は天気も良く穏やかな1日でした。8時間かけて雪渓歩きも急登もこなして頂上直下の白馬山荘に2時過ぎ到着。

白馬三山とは 白馬岳(2,930m)・杓子岳(2,812m)・鑓ヶ岳(2,903m)

メインの白馬岳(直下の山荘からですが)目線の先に「杓子岳」「鑓ヶ岳」を見られて感激です。




2012年10月友人と出かけた八方尾根から写した白馬三山の写真が見つかりました。
白馬八方尾根ロープウェイで登り尾根に立つと谷の向こうに大きく見えるのが白馬三山です。
山の並びが反対になっていますが写した場所が白馬村 一番奥の白馬岳が一番高く2,930m 富山県の境にあります。
この時手の届かないと思っていた白馬山頂に明日朝登ります。


夕方近くになって雲が出てきました。日没の写真は午後6時50分から7時ころまでの写真です。




8月5日の夜明けです。山荘の裏山にご来光を見ようと宿泊者達が早朝4時半ころから集まりだした。日の出は5時。

朝食を済ませ6時50分出発。山荘から頂上まで20分とあったが30分以上かかって2.930m白馬岳登頂。
猿倉登山口からずっと登り一方だったが これからは登りの苦しみが無くなる。私は登りより下りの方が好きです。

左の写真は、頂上付近から富山側を写す。うっすらとしか見えないが剱岳など立山連峰の山々です。
昨日は日本海もよく見えたそうです。そういえば山荘から長野県・富山県の境界線をずっと歩いてきたのです。



=白馬岳登山C(白馬岳2,930m頂上から長い下山の道)=2015年10月4日記


8月5日午前6時30分白馬岳頂上に。
白馬岳山頂(2,932m)から三国境(2,751m) 小蓮華山(2,769m)などポイントを通り白馬大池(2,439m) 11時着

下山は栂池コースを下ります。夫にも未知の世界
「小蓮華岳〜白馬大池〜白馬乗鞍岳〜天狗原〜栂池自然園〜ロープウェイ下山」

標準タイム6時間半 私のペース8時間半かかった。それも大変な思いをして・・・



白馬大池までは快適だった。↓ ↓

アップダウンを繰り返しながら尾根を下ってきたが あちらこちらに雪渓が残り
涼しい風が吹く尾根歩き 山の風景も 高山植物も心地よく楽しいトレッキングだった。



チングルマ 左雪解けした後に咲く  中央 綿毛になったチングルマ  右 コマクサもあちらこちらで



左 ピンクの花ハクサンフウロ  中央 コバイケイソウ



タカネナデシコ



山荘を出てしばらくの風景



↓ 頂上から約1時間 長野・富山・新潟の三国境の標識。  見渡せる山々は2,000m級 





尾根道や谷間を アップダウンを繰り返しながら徐々に下っていく。ところどころに雪渓が残り高山植物もそこここに目を楽しませてくれた。



↓ ここは白馬大池 11時 白馬岳から4時間30分歩きました。


これから後の写真はない。カメラどころでない状況が最後まで続く。

白馬大池(カルデラ湖 2,380m 周囲2キロ)
静かで雄大で山小屋もあり ここを目的で来る登山者も多いらしい。
午後の天気も気になったが山小屋での昼食もかねて1時間ほど休憩する。

12時白馬大池小屋を出発。
池の端をごろごろ積みあがった大石の上を歩いて 白馬乗鞍岳の斜面に取り掛かる。
白馬乗鞍岳(2,439m)って山らしくない山 頂上は高原のように広がっている。

登山道を目印通りに歩いてそろそろ頂上と言う辺りからポツリポツリ降ってきた。
と思ったら突然大粒の雨がたたきつけるように降ってきた。
そこは白馬乗鞍岳頂上の標識に近い場所。大慌てで雨具を着てカメラもリュックにしまい リュックカバーをかける。

雨宿りをする場所もなく 大雨でも前に進むしかない。
川のように水の流れる下りの山道 靴が濡れないようなるべく石の上を選んで歩くがそうはいかない。
真上ではないが雷も鳴っている。雪田を横切る所が2か所あった。(ロープはあるし道もついているので怖くはなかったが) 
そうこうするうちに雨は1時間ほどで止んだ。雨が止んでも登山道に水が流れています。

大分栂池自然園に近づいてきているようだ。逆に下から登ってくる方たちもいる。
あんな大雨だったが、上下の雨具 登山靴ともしっかりと防水が効いていた。

眼下に木道が見えてきた。(ロープウェイ方面を示す矢印もあったので)「やったー栂池だ!」そうは問屋が卸さない。
私は木道を見て栂池自然園と思ったのですが、そこは栂池自然園からは1時間以上登ったところの「天狗原湿原」でした。
栂池自然園には何度も来ていますが天狗原まで足を延ばしたことはありません。

天狗原から栂池自然園まで1時間半くらい小川と化した下り登山道をほぼ休憩なしで「まだ自然園に着かないの?」
と何度も思った下山道。下手すると最終ロープウエイに間に合わなくなる。
予定では3時頃には自然園に着いているはずが午後4時の到着。
最終のロープウェイが4時20分発。危ないところだった。

白馬山荘から同じコースを下ってきた方も多かったと思うが最終ロープウェイは我々だけ。
夫も娘も私のペースに合わせてくれ 前を歩く娘は少し歩いては後ろを振り返って私が追いつくのを待ってくれる。
夫はずっと私の後ろを歩いて見守ってくれる。おかげで雨上がりの登山道を滑ることも転ぶこともなく歩き通すことが出来た。
78歳の誕生日を迎えて数日後の白馬岳登山 忘れられない誕生記念となった。

ロープウェイ ゴンドラと乗り継いで次はタクシーで車の止めてある猿倉登山口の駐車場へ。
タクシー運転手さんの話では昨日も今日も午後から雷と大雨で栂池高原も白馬もすごかったらしい。
ロープウェイも止まったと。まだ山の上の方が良かったのかな?
日帰り温泉で汗を流し 夕食を食べ自宅に着いたのは夜中近かった。  <終>