=2007年北海道フリーきっぷの旅(1日目・10月18日)= 

北海道へ安い切符を捜して「ぐるり北海道フリーきっぷ」(2004年発売)の存在を知った。
東京〜北海道往復と道内乗り放題5日間通用で35,700円
新幹線使用で札幌往復ジパング割引を使っても3万円近くかかり飛行機早割でも同じくらいかかる。
混む夏場7・8・9月は45,500円と9,500円も高いが盆正月GW以外は1年中使える。

今年私が目指したのは秋、黄葉の北海道鉄道旅です。
5日間では少ないのですが、帰る日の5日目は夜まで遊んで 夜行寝台「北斗星」に乗ればよい。
10月18日出発では時期が遅いかな?と思いながら自分の都合で決めた日程ですが、結果的には、グッドタイミング。
鉄道からの風景は丁度黄葉ぴったりの時期でした。雨あり風あり天気ありで 山を越えれば全然違う天候も体験した。

「私の旅は鉄道乗りっぱなし、ツアー旅行で行った方が安い上にたくさん回れるよ。」
と念を押したが「それでもいい」と言ってくれた友人達、4人のグループで旅をしました。
全席指定の行き「はやて1号(新幹線)」と帰りの「北斗星」の寝台は確保せねばなりません。指定席が取れてからコース・ホテルを決めた。

2日目釧路へ移動する列車は指定を取ったが、それ以外は自由席利用。
平日の混んでない時期は左右空いた席に移動して良い景色を眺められる自由席は便利です。
写真の「フリーきっぷ(かえり)」1枚で自由に改札を出入りでき特急の自由席に座れます。
(ゆき)のきっぷは函館駅で改札を出たとき回収されたので手元にありません。

1日目 10月18日(木)晴れ
東北新幹線 はやて1号 東京6:56→大宮7:23→10:03八戸
自宅を1番電車5時32分に乗る。東京駅へはぎりぎりの時刻だが 大宮駅は余裕で行ける。
東北本線 スーパー白鳥1号 八戸10:15→13:14函館
1時間の函館駅途中下車 函館朝市内の食堂でイカ丼・ウニいくら丼などで遅い昼食
余った時間は函館港を眺めから次の列車に乗る。函館・札幌間は1時間おきに特急が走っている。
函館本線 スーパー北斗13号 函館14:13→14:30大沼公園


紅葉の名所大沼公園も紅葉は70%位?。3〜4日後に100%紅葉の見頃になったそうだ。
午後3時、天気もいいので30分の湖上遊覧船に乗る。船内は我々の他2組の乗客のみ。
秀麗な駒ヶ岳・恵山方面の山がくっきり湖の向こうに映える。

遊覧船下車後JR踏切を渡って小沼側にある今夜の宿ペンション「風」へ。駅から5分もかからない近さです。
荷物を置いてすぐ近く「小沼夕日の散策路」へ。丁度夕日の沈む風景に出会った。翌日朝靄の散策も良かった。
宿泊料7,200円 宿泊客は我々グループのみだったのでゆっくり出来た。


=北海道フリーきっぷの旅(2日目・3日目)= 

2日目 10月19日(金) 今日もまずまずの晴れ。

朝食もゆっくり済ませペンションから5分の大沼公園駅へ。
函館本線・室蘭本線スーパー北斗3号 大沼公園8:49→11:18南千歳
噴火湾沿いに走る函館本線 裏側から見えた駒ヶ岳は全く違う形に変わった。
長万部までは函館本線 その先は室蘭本線と千歳線を通る。
以前は長万部からニセコ・羊蹄山を眺め小樽を経て札幌に出る函館本線がメインルートだった。

南千歳駅は、苫小牧駅から15分 札幌駅へは30分 新千歳空港駅へは5分の位置。
釧路行きに乗り換えるため南千歳に途中下車し約1時間の列車待ちをする。
外へ出ると空港方面などの道路のすぐそばに南千歳駅があり車の行き来は激しいが商店街はない。
時々着陸の飛行機が目の前をゆっくり降下していく。眺めて飽きない。
キオスクで昼食用サンドイッチを買って車内で食べることに。


石勝線・根室本線 スーパーおおぞら5号 南千歳12:17→15:42釧路
新得までの石勝線は1981年原野を切り開いて開通、道東への最短コースとなる。(それ以前は滝川経由の根室本線)
山や原野を走るので景色はよい。振り子式の車両は右に左にカーブに強い。
新得を過ぎると十勝平野を走り牧場や畑の風景。池田を過ぎ釧路に近づくと海沿いに太平洋が見える。

釧網線(せんもうせん・釧路〜網走)普通列車15:48→16:42茅沼(かやぬま)
釧路で途中下車する時間もなく待っていた釧網線に乗り換える。1両編成ワンマンカー網走行きです。
地元の買い物客や高校生でやや混んでいたが座れた。釧網線は、1日計8本の運行(網走行きは5本)しかない。
地元のおばちゃんとおしゃべりをしていたし 湿原も緑の季節から茶色に変わり
夕暮れも迫っていたので釧路湿原の風景はよく見ていなかった。

釧路湿原北部・標茶町に位置する茅沼駅は無人駅。駅近辺は2軒ペンションと農家らしい家が2〜3軒あるだけ。
今日は2回乗り換え 合計7時間も列車に乗っていた。
駅前のペンション・しょっぱい温泉の宿「未知標(みちしるべ)」が今夜の宿です。
1泊2食付き 掛け流し温泉付き カヌー体験料も含めて15,000円  暖房料200円含む ここも貸し切りでした。
天気も変わり目です。明日は雨の予報 皆楽しみにしている湿原カヌー下りはどうなるか。

写真は19日同じ日、噴火湾の晴れた海と釧路近くどんよりした海。南千歳駅に到着した「スーパーおおぞら5号」車体横に「FURICO」とある。

3日目 10月20日(土)曇りのち雨のち晴れ

朝起きると雨が小降りだった。夜中〜朝にかけて降ったらしい。雨だとカヌーは中止しようと話しあっていた。
朝食まで朝の散歩に出る。外へ出たら雨も止み持参した折りたたみ傘を使うことはなかった。
ペンション〜シラルトロ沼(湖)を眺める展望台往復で約1時間の散歩。 
朝食後 ペンション裏の小高い丘を往復約30分の散策。この天気ならカヌーは大丈夫。

写真は朝の散歩の風景から。紅葉の間からシラルトロ沼 真冬でも氷らない場所に白鳥・ガン・タンチョウなどが集まってくる。
右はペンション裏の小高い丘から向こう側の眺め。湿地帯のようでその向こうにも丘が見える。

釧網線 茅沼9:19→9:27塘路(とうろ)釧路方面に一駅戻る。
列車に乗ろうと9時過ぎペンションを出て茅沼駅まで徒歩30秒の道のりは大降りの雨だった。
しかし列車が来る頃には雨も止んでいた。塘路駅に「レイクサイドとうろ」の方が迎えてくれた。そこから車で5分「釧路川リバーツーリング」出発地へ。
保険料500円を払い救命胴着とオーバーズボンを借り、乗船前にカヌーの漕ぎ方を教わる。6人乗りカヌーに我々4人とガイドさん。

今日は土曜日 いつもはカヌー愛好家達で湖は賑やかですが 直前まで雨が降っていたので今日の湖面は静かですとの解説。
「大きな湖の塘路湖〜水路のようなアレキナイ川〜釧路川〜細岡カヌーポート」まで約1時間30分のカヌーツアーです。
午前も午後も雨と言う予報だったが幸運なことに「曇り空時々晴れ間 最後の5分で雨がパラパラ」とまずまずの天候だったことです。
水鳥の飛び立つ音とガイドさんの説明と我々の会話以外雑音が聞こえない世界です。
人の手を入れていない自然のままの川の様子が、水面から眺められます。屈斜路湖から太平洋に流れている釧路川 穏やかな流れです。
水鳥たちも安心して羽根を休めているようです。カモ・カワセミ・オジロワシ・イヌワシたくさんの野鳥に会いました。
私達も時々オールを漕ぐのですが 周りの景色に見とれたり写真を写したりで忙しく漕ぐのはガイドさん任せでした。

細岡カヌー着き場には車が置いてあって、我々とカヌーを乗せて15分程かけて出発地点へ戻った。
途中の紅葉の素晴らしかったこと。預けてあった荷物を受け取り再び「塘路駅」へ。丁度ノロッコ号が到着するところだった。

釧網線 ノロッコ号 塘路11:52→13:18川湯
ノロッコ号は塘路・茅沼あたりまでがハイライト 駅前に観光バスが待っていて塘路では多くの観光客が降りました。
景色がよく見える最後尾 5号車の指定席を取りましたがこの車両 我々4人の貸し切りでした。
午前中頑張ってくれた天気も「摩周」「川湯」に近づくにつれ本降りとなってきました。

写真は「ノロッコ号乗車記念証」の裏面がきれいだったからスキャンしました。緑の夏 白の冬の湿原も素敵だと思います。
川湯あたりの車窓の紅葉は素敵なのですが天気が悪くて残念です。

ノロッコ号の終着川湯駅 次の網走行きは2時間20分待たなければなりません。
天気なら駅前で昼食を摂って 硫黄山まで散策の予定でした。この雨ではタクシーで行っても散策は出来ません。
駅に足湯があり食事どころもあるのでそれで時間をつぶしました。
列車到着30分前頃に雨も止んできたので駅近くを散策、5〜6分歩くと紅葉の素敵な雑木林がありました。

釧網線 普通列車 川湯15:40→17:14網走

川湯を出て しばらくすると平野部に入る。天気も回復 右手に斜里岳が見える。
「知床斜里駅」からオホーツク沿岸沿いを走る。すっかり日の暮れた網走駅に予定通り到着。


=北海道フリーきっぷの旅(4日目・10月21日)= 

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釧網線17時14分予定通り夕闇の網走駅到着。ホテル送迎車が迎えてくれた。湖畔そばのホテルまで15分です。
大きなホテルで温泉も充実して部屋も良かった(冬季料金9,550円)ですが、一つ言わせてもらうと料理の品数が多過ぎると言うことです。
折角目の前で1人前用に炊いた「かに釜飯」半分も食べられませんでした。2〜3品減らしても文句言いません。料理を残す方がいやなのです。
老人向けの食事メニューがあっても良いと思う。
それに比べ前2泊のペンションの食事は(シルバー世代にとっては)やや多めですが適量だったと思います。

夜は近くの「呼人浦キャンプ場」でのイベント「カムバックサーモン」北方民族の住居をイメージしたテント村と火祭り・鮭遡上を間近で見ました。

4日目 10月21日(日)今日の網走は晴れの良い天気。上の写真は湖に面した部屋から撮った写真です。

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今朝は出発が早いので6時45分から朝食バイキング。7時20分にはチェックアウトし、タクシーで網走駅向かった。
20年前青函連絡船で初めて北海道に来たとき 車窓から見た網走湖の水芭蕉群生が素晴らしかったのは忘れられない。

旅も4日目 この日はそれぞれ行きたいところに別行動をすれば如何?とバスや電車の乗り継ぎ時間も調べて提案した。
@網走周辺 流氷館 博物館網走監獄刑務所など。 A層雲峡 B旭川市内 北海道伝統工芸村又は三浦綾子記念館 
C旭山動物園 D美瑛 E留萌線で増毛へ 
コースが色々あって何処か1個所に決められないので各自好きなところを選べばいいのではないか?
4人連れもそろそろ飽きる頃ではないかと思ったのです。
ところが皆の一致した意見が一番地味だと思っていた増毛コースだったのです。

増毛へ行くには、網走9時30分発の特急では間に合わないので7時42分発の普通列車で出発です。
石北本線 普通 網走7:43→→8:49北見 乗り換え快速きたみ 北見9:12→→12:20旭川
乗り換えの北見は 去年(06年)廃線となった第三セクター「ちほく高原鉄道 北見〜池田」の出発駅。乗る機会なかったのが残念。
北見は昔ハッカの産地で有名 今タマネギの出荷量全国一 収穫されたタマネギがコンテナに詰められ野積みされている。
山岳地帯はすべて黄葉の盛りです。リュックを枕にシートに横になった時目に映った青空と山の写真を窓ガラス越しに撮った。
丸瀬布は森林の町。

石北峠近くは曇り空 石北トンネルを境に雨模様の天気に変わりました。
12時20分の旭川到着ですぐホームを変え函館本線特急に乗ります。フリーパスは自由自在何処でも乗れます。

函館本線札幌行き スーパーカムイ26号 旭川12:25→→12:49深川 
深川は旭川の次の停車駅です。深川駅で時間待ちの間に立ち食いそばで昼食する。
増毛までは87キロ1時間23分のローカル列車 留萌本線は初めて乗る線です。

留萌本線 深川13:23→→(14:19留萌)→→増毛14:46

北海道の米どころ、深川あたりは刈り取り後の田園風景が広がり 進むにつれて山村風景 峠越えもある。
曇り空だし目を見張る景色もなく私はいつしか心地よい眠りについていた。

ふと気が付くと乗客が皆降りている。この列車はこの駅止まりなんだととっさの勘違い。
仲間に「ここで降りるのよ」と号令をかけていた。
皆いぶかりながらもあわてて従ってくれた。改札を出て留萌駅の時刻表で次の列車を捜すも 何かおかしい。
駅長さんに「増毛行きは?」「今出たところです」「??」ここでようやく降りる予定のない駅で降りてしまったことに気付く。
その列車は2分停車ののち客なしで留萌14:21分発で増毛へ出て行ったばかり。気の毒そうな顔の駅長さん。
次の列車を待つとしても 深川に戻るにしても2時間以上の待ち時間がある。


駅前のタクシーに気がついた。増毛まで20分くらいということで即決 タクシーの乗客となる。これが又大当たり。
留萌から増毛までは道路は海岸沿い 線路は海岸から少し離れている。
海岸沿いを走りながら運転手さんは、きょうはこの秋一番大荒れの留萌海岸とのこと。
沖の方から大きなうねりの波がしぶきを立てながら岸を目指して次々押し寄せてくる。
今まで見たこともない大荒れの海に我々も興奮気味。
この貴重な体験に「間違って留萌駅で降りて良かったね!!」
凄い風に吹き飛ばされそうになりながらも橋の上を歩く我々です。車は通っても人は誰も通りません。

もともと留萌本線に乗るのが目的で、やって来た増毛ですが、タクシーのおかげで
暑寒別川河口や(大荒れの海に鮭の遡上は見られなかった)
昔ニシン漁で賑わった名残のある町を流してもらいました。(タクシー代7,000円位)
終着駅増毛には我々が乗ってくるはずだった列車がぽつねんと止まってた。
ニシンの街として栄えた増毛には明治・大正・昭和初期の歴史的建物群が残されています。海や山の自然もいっぱい。
もう一度ゆっくり訪れて、ここで泊まって美味しい魚を食べ 雄冬海岸・オロロン海岸・天売島・焼尻島などに行ってみたい。

増毛15:48→→17:13深川 スーパーカムイ37号 深川17:32→→17:50旭川
留萌駅を出るとき 昼間の駅長さんが我々に気がついて手を振ってくれた。
旭川のホテルは駅改札を出てすぐ近い。「旭川ターミナルホテル」外へ出ることなくチェックインできた。
夕食はホテルのレストランで済ませた。4人連れでもシングル4部屋(@4,800円)です。

 


=北海道フリーきっぷの旅(5日目・10月22日)= 

5日目 10月22日(月)北海道最後の日も朝早い出発。

夕べ買っておいたパンなどで各自朝食を済ませホテルから30秒の旭川駅へ。
7時43分発の普通列車で新得(10時54分着)まで行きます。富良野線から根室線に入り帯広までの長距離直通列車はこの1本だけです。
富良野線は、雨でなければ十勝岳や大雪連峰が遠望 美瑛の丘陵も見られたのにに残念です。
途中から雨も止み沿線は秋の色一色です。


旭川7:43(通勤通学時間帯だが座れた)〜8:20美瑛(雨がたたきつけている)〜8:54富良野(富良野線はここが終点)
〜9:27山部(布部・山部も北の国からの舞台となった)〜金山(空知川堰き止めの湖と森が美しい)
〜幾寅9:57(映画(鉄道員ぽっぽや)の撮影地で幌舞駅ほろまいの看板がそのまま)〜新得の手前で札幌からの石勝線と一緒になる。
一駅の間が長いので駅でない信号所で列車待ちをする。向こうから札幌方面行き特急とすれ違う〜新得10:44下車


新得での1時間半は、名産の新得そばで早い昼食とする。

石勝線 スーパーとかち6号 新得12:06→→14:03札幌

2日目南千歳から釧路へ向かうときに乗った石勝線に再び乗る。帯広発の特急自由席にゆうゆうと座れる。
旭川から札幌まで特急で1時間20分のところを、大回り7時間かけて札幌へ向かう。

北斗星に乗るまでの時間を札幌で過ごす予定だったが、突然小樽へ行こうと方向転換。札幌〜小樽間は30分くらい。
小樽初めての二人と2度目の一人と10回目くらいの私と。小樽で3時間 運河・古い建物・おみやげ 食事を済ませ札幌に戻る。

電車の窓から札幌は雨が降っている様子。小樽では雨にあわなかった。
初日を除いて不安定な天気だったが、傘を差して歩くことがなかったのは幸いだった。

寝台特急「北斗星4号」 札幌19:27→→11:19上野

北海道は飛行機で行くことも多かったので寝台車に乗ったのは2度目です。
写真は小樽運河とブルートレイン ロビーカー内外部。

5日間通用のフリーきっぷの最終日に乗車すれば 到着が6日目なってもかまわないので5日間目一杯遊んだ。
またこのきっぷで個室寝台(ソロ)に乗れるのも大きな魅力です。
カーテンで仕切ったB寝台は取りやすいがソロは入手が困難。個室4枚確保できたことに感謝。
真夜中 青函トンネルを通ったことも気がつかなかった。翌朝7時は仙台を過ぎたあたり。

ロビーカーで売店で買ったサンドイッチをたべ、4人でおしゃべりと旅の反省会。
10時53分大宮下車。12時半帰宅。