ペルセウス座流星群の眼視観測の速報

NMSのホームページにペルセ群の日々の出現数極大付近の1時間ごとの出現数のグラフがあります。
HRは、実際の1時間当たりの流星数です。
ZHRとは、輻射点が天頂にある時を仮定した1時間当たりの流星出現数です。

日々のHRとZHR 極大日のZHR
HR ZHR 日時 ZHR
07日 17
08日 12 23
09日 12 35
10日 27
11日 17 46 12日23時半 161
12日 31 58 13日00時半 117
13日 54 119 13日01時半 181
14日 37 83 13日02時半 180
15日 18 32 13日03時半 71
16日 16 22
グラフの作成   関口

NMS同報によると、15/16日のペルセウス座流星群の出現数は、さらに少なくなっているようです。

8/15/16時刻 時間 群数 最微星 雲量 観測方向 観測者
00:50-01:50 60 16 6.4 0 天頂 住江氏
01:50-02:50 60 19 6.3 0 天頂 住江氏
02:50-03:55 60 17 6.3 0 天頂 住江氏
00:00-00:45 45 7 638 0 Cyg 豆田氏
01:15-02:00 45 13 6.5 0 Peg 豆田氏
02:00-03:00 60 13 6.3 0 Peg 豆田氏
光度分布
-2 -1 0 1 2 3 4  5 合計 観測者 観測時間
1 1 2 7 16 19 6 52 住江氏 180
1 1 3 8 13 7 33 豆田氏 150分

NMS同報によると、14/15日のペルセウス座流星群の出現数は、さらに少なくなっているようです。

8/14/15時刻 時間 群数 最微星 雲量 観測方向 観測者
20:45-22:00 75 8 5.7 1 天頂 長田氏
01:30-02:30 60 13 5.5 0 天頂 長田氏
02:30-03:30 60 17 5.5 0 天頂 長田氏
02:00-03:00 60 12 5.3 0 Cas 橋本氏
23:00-00:00 60 20 6.4 1 天頂 住江氏
00:00-01:00 60 25 6.5 0 天頂 住江氏
01:00-02:00 60 34 6.3 0 天頂 住江氏
02:00-03:00 60 39 6.2 0 天頂 住江氏
03:00-04:00 60 30 6.2 0 天頂 住江氏
23:50-01:00 70 31 6.8 0 Cep 豆田氏
01:50-03:00 70 33 6.4 0 Cep 豆田氏
03:00-04:00 60 22 6.4 0 Peg 豆田氏
光度分布
-5 -4 -3 -2 -1  0  1 2 3 4  5 合計 観測者 観測時間
  1   3 2 4 9 16 44 61 16 156 住江氏 330
1     3 2 6 14 17 31 41 8 123 豆田氏 300分

奈良県で観測した伏見氏が次の火球を観測しています。 
2001年8月14/15日26時49分  -4等〜-6等 Per群 Per→Cet 痕(オレンジと緑色のまだら模様)
黄色〜オレンジ やや遅い、ゆらゆらと振動しながら飛び、最後に爆発的に増光した。
同じ火球を兵庫県で観測した住江氏も観測しています。
2001年8月14/15日 2h49m41s±5s  -5等 Per群 Cet 痕(30s) 黄色、末端で爆発

NMS同報によると、13/14日のペルセウス座流星群の出現数は、少し、少なくなっているようです。
観測地の
空の条件で流星数の違いがよく分かります

8/13/14時刻 時間 群数 最微星 雲量 観測方向 観測者
00:00-01:00 60 26 5.2 1 天頂 長田氏
01:00-02:00 60 33 5.2 2 天頂 長田氏
02:00-03:00 60 43 5.2 2 天頂 長田氏
23:50-00:50 60 53 6.3 0 天頂 住江氏
03:15-04:15 60 72 6.1 1 天頂 住江氏
光度分布
-5 -4 -3 -2 -1  0  1 2 3 4  5 合計 観測者 観測時間
1   2 3 5 5 10 15 28 30 3 102 長田氏 180分
1 1   1 3 4 13 25 55 71 19 193 住江氏 200
1     1 3 2 9 24 31 24 1 96 豆田氏 157分


NMSの鈴木和博氏による hro(電波観測)では、ペルセ群極大越えた模様です。平年並みの活動だったようです。

富山県で観測した中村哲也氏が下の様な火球を観測しています。かなり明るく他者も観測しています。
2001年8月13/14日24時44分32秒±3秒 -5〜-6等 Per群 Cyg→Oph 痕 黄色
また、兵庫県で観測した豆田氏も住江氏も上の火球を観測しています。
2001年8月13/14日24時44分35秒  -5等  Per群 Cam→UMa 痕( 20秒) 
2001年8月13/14日26時26分 29秒  -4等   Per群 UMa 痕( 20秒)
静岡県で観測した長田氏も中村氏の観測した火球を観測しています。
2001年8月13/14日00時44分30秒  -6等 Per群  Her→地平下 Tr(痕の略号)
  
NMS同報によると、12/13日のペルセウス座流星群の出現数は、さらに、多くなっているようです。
長田氏のメモによると、夜半前まで降り続いた雨の影響でモヤが立ち込め、2時すぎから晴れたもののコントラストが異常に悪い中で、Per群は明るいものもそこそこ出現していたが、月明かりの影響もあり、平年並みかそれ以下の活動と思われるそうです。観測地  静岡県御殿場市富士山御殿場口新5合目 
<観測メモ(住江分)>
  ちくさ->西はりまへ移動したが玉砕!東条町の不思議な高気圧に救われた。Per群極大夜は、'99年Gem群並のFireball Night といった感じで、火球の乱舞となり、約4時間で何と20個もの火球が現れました。-5等以上が5個、-4等以上は15個にもなり、火球の記録を採るだけでも大変!-2等クラスが流れても特に驚かない位です。暗い流星も沢山出ていましたが、やはり、1等以上の明るい流星が印象的でした。遂にPer群のピークが日本に当ったか?私が今迄見た中では最高に面白いPer群でした。
<観測メモ(豆田氏分)>
  この数字を見て〜凄い! ZHR=300もの大出現!今迄見たペルセで最大級!<観測地>(A)兵庫県

8/12/13時刻 時間 群数 最微星 雲量 観測方向 観測者 観測方法
22:00-22:51 51 25 7.8 0 Per 野勢  TV50mm
00:05-01:05 60 99 6.1 0 天頂 住江氏 眼視
01:00-02:00 55 93 5.8 0 Cep 豆田氏 眼視
01:05-02:05 60 114 6.1 1 天頂 住江氏 眼視
02:00-03:20 80 179 5.9 0 Cep 豆田氏 眼視
02:05-03:05 60 156 6.0 0 天頂 住江氏 眼視
03:05-04:05 60 85 6.0 3 天頂 住江氏 眼視
02:30-03:40 70 70 5.5 0 天頂 長田氏 眼視
02:35-03:35 60 29 5.2 0 Cas 橋本氏 眼視
☆光度分布
-5 -4 -3 -2 -1  0  1 2 3 4  5 合計 観測者 観測時間
3 9 5 6 12 12 26 73 126 173 44 489 住江氏 270分
1 8 4 5 10 15 10 74 141 86   354 豆田氏 215分
  1 2 2 3 3 8 10 19 18 4 70 長田氏 70分間
  2 2 2 2 4 7 8 1    29 橋本氏 60分間

☆火球情報  長田氏による

No.1 02h55m48s  -4  γPer  Ari→Cet  Tr   No.2 03h04m30s  -3  γPer  Peg→Peg  Tr
   No.3 03h25m00s  -3  γPer  Psc→Cet  Tr    No.4 04h11m40s  -4  γPer  Ori→Mon  Tr
   No.5 04h12m50s  -4  γPer  Peg→Peg  Tr

ここからは、住江氏と豆田氏による。

2001 1 8 12/13 0h18m30s±5s (JST) -3 γPer And Tr(20s)
2001 1 8 12/13 1h03m25s±5s (JST) -3 γPer Cas→Cep  Tr
2001 1 8 12/13 1h15m43s±5s (JST) -5  γPer  Aql 2回増光
2001 1 8 12/13 1h20m49s±5s (JST) -4  γPer 北の低空
2001 1 8 12/13 1h40m09s±5s (JST) -4  γPer 北の低空
2001 1 8 12/13 2h02m30s±5s (JST) -4 γPer Del→Aql
2001 1 8 12/13 2h10m22s±5s (JST) -3 γPer 北の低空
2001 1 8 12/13 2h11m34s±5s (JST) -5 γPer And→Peg Tr(30s)
2001 1 8 12/13 2h19m49s±5s (JST) -4 γPer And→Peg Tr(15s)
2001 1 8 12/13 2h32m00s±5s (JST) -4  γPer 北の低空
2001 1 8 12/13 2h40m15s±5s (JST) -4 γPer And→Peg Tr(15s)
2001 1 8 12/13 2h44m33s±5s (JST) -3  γPer 北の低空
2001 1 8 12/13 3h01m28s±5s (JST) -4 γPer Cyg Tr(15s)
2001 1 8 12/13 3h38m50s±5s (JST) -4 γPer Cyg Tr(10s)
2001 1 8 12/13 3h41m42s±5s (JST) -4 γPer Cas→Aur
2001 1 8 12/13 3h47m44s±5s (JST) -6 γPer Cep→Cyg Tr(40s)
2001 1 8 12/13 3h55m35s±5s (JST) -3 γPer Cyg
2001 1 8 12/13 4h16m35s±5s (JST) -4 γPer Cyg
2001 1 8 12/13 4h20m15s±5s (JST) -4 γPer Eri
2001 1 8 12/13 4h21m35s±5s (JST) -5 γPer Aqr

同報の鈴木和博氏によると☆hro(電波観測)によると、ペルセ群は活発で、13日5時台HR
(1時間当たりの数)76個。これは、平年並みだそうです。長いエコーも順調に増加していたそうです。


NMS同報によると、11/12日のペルセウス座流星群の出現数は、かなり多くなっているようです。

豆田氏の11/12日の観測によると、γPer群は、出現数は極大並。但し、これは、ちくさの空が
良かったから・  ピークを見た印象で満足! 普段見えな暗い流星が見えたのだろうか。
γPer群 は、暗い流星が多い。いつもの場所では1/4程度しか見えなかったのではとのこと。

<観測地> 兵庫県宍粟郡千種町   ちくさ高原          134d24'  " ,+35d13'  " ,1000m

   植原氏によると、深山は雲が頻繁に湧いて通過する状態で、あちこち走り回った結果、国道173号線沿いのパーキングで2時間だけ観測できました。月明かり、薄いガス、ひっきりなしに通る車のヘッドライトの影響で観測条件はあまり良くなかったです。P群は割合地味な印象で、マイナス等級の流星もいくつか見ましたが、全般的にはおとなしい活動と感じました。(条件が悪いせいで平均光度は結構明るいですが。)今現在、大阪は曇りで夕立がきそうな雰囲気です。観測地 大阪府豊能郡

  住江氏の<観測メモ>によると  最高の透明度!  月明りの影響も余り無く、暗い流星まで捕らえられました。 γPer群は、輻射点の低い22時台に突発的に増加したので 「これは大変!」  と思いましたが、その後は輻射点上昇による増加傾向も鈍く、極大前夜らしく  割と地味な活動状況でした。火球クラスも5個ほどありましたが、−3等以上  は1個。北西低空の−2等が4個あり、島根県辺りでは沢山火球が出たかも?  今夜は雨天の予報なので、まず観測は無理でしょう。明日の夜に期待します。

8/11/12時刻 時間 群数 最微星 雲量 観測方向 観測者
22:55-23:55 60 42 6.7 0 天頂 住江氏
23:20-00:00 40 14 6.4 0 Cep 豆田氏
00:00-01:00 60 32 6.3 1 Cep 豆田氏
00:05-01:05 60 46 6.5 0 天頂 住江氏
01:00-02:00 60 29 6.2 0 Cep 豆田氏
02:00-03:00 60 48 6.2 0 Cep 豆田氏
02:05-03:05 60 65 6.3 0 天頂 住江氏
02:00-03:00 60 14 4.8 2 Cep 植原氏
03:00-04:00 60 51 6.2 0 Cep 豆田氏
03:05-04:05 60 73 6.3 0 天頂 住江氏
03:00-04:00 60 14 4.8 2 Cep 植原氏

☆光度分布
-3 -2 -1  0 1 2 3 4 5 合計 観測者 観測時間
  1 1  7 10 15 49 45   128 豆田氏 280分間
1 1 1 3 3 7 12     28 植原氏 120分間
1 4 3 10 13 42 74 131 57 335 住江氏 440分間

住江氏の見た火球  2001 8 11/12 21h22m58s±5s (JST)
発光 :Psc :消滅 :Aqr  光度 -3等  群γPer  継続時間 約0.4秒
痕 :有   色 :白黄  速度=R  東南東の低空に出現  末端で急激に増光