94年のPer群の観測結果☆☆ 関口

 今年は、もしかしてと大いに期待していたPer群であったが、観測結果から  《今回で一番明るかった流星写真》 は、昨年並みかやや少な目であったようである。今年は、予想極大が12日の16〜20時と13日の6〜8時とともにはずれている。しかし、数時間のズレがあるとすれば、12日の夜半前と13日の明け方にはかなりの流星がみられるはずであると期待していた。11日の夜半後は、川越で観測し、雲が流れていて条件が悪く1時間の観測をする事ができず、雲の切れ間や10〜20分程度で落ち着かず、H・Rで20前後と少なかった。大塚さんの話によると、乗鞍岳では、かなり出ていたようである。以下に、今年の観測結果を報告します。(乗鞍岳にて)

★右上の流星の星図上の出現位置はα=24.709゜δ=54.526゜→α=13.722゜δ=51.599゜

日 時  観測時刻 時間 方向 合計 H・R 最微 Per H・R Z・H・R
12/13 22:30- 0:48 138 Cyg 188 82 6.5 0  ?    
12/13 0:48- 1:00 12 Cyg 21 105 6.5 0 14 70 97.9
12/13 1:00- 2:00 60 Cas 59 59 6.5 0 52 52 67.8
12/13 2:00- 3:00 60 Cas 86 86 6.5 0 72 72 85.6
12/13 3:00- 3:53 53 Cas 106 120 6.5 0 89 101 112.6
13/14 23:50- 0:00 10 Cas  8 48 6.5 0  7 42 67.8
13/14 0:00- 0:05  5 Cas 10 120 6.5 0  5 60 94.9
13/14 0:19- 1:00 41 Cas 71 104 6.5 0 49 72 103.8
13/14 1:00- 2:00 60 Cas 79 79 6.5 0 61 61 79.8
13/14 2:00- 3:00 60 Cas 80 80 6.5 0 60 60 71.5
13/14  3:00- 3:42  42  Cas  49  70  6.5  0  38  54  61.1 

  ★光度分布

日 付 −4 −3 −2 −1 合 計
12/13  1  1  5 14 17 29 43 56 38 27 231
13/14    1    7 12 14 42 69 44 31 220
全 体   1   2   6  23  35  51  110  167  108  58  561 

  ★平均光度等    ★火球 13日 1時41分 −4等 Per群 痕あり  

日 付 平均光度 光度関数0〜5 −1〜−4 有痕率%
12/13 2.33  2.02 2.37 30.7
13/14 2.85  2.35 2.86 25.0
全 体  2.58   2.13  2.67  23.7 
★放射点

 α=47.96 δ=57.22

 6つの単一写真より 









 上に載せたグラフからも今年の出現は極大をとらえていないことが分かる。12/13の22時〜0時までのデータを強風で紛失し てしまったのでここがあればもっと多くのこ とが分かったものと思われて残念である。  H・Rで100は越えているしZ・H・Rも120は越えていたと思われる。天文回報のよればこの時間帯に小ピークがあったようだ。観測していてそんな感じはしていたが。光度分布は、去年と殆どにている。13/14の方が暗い流星が多く飛んでいた。