★★1996年12月22日の火球の軌道計算結果★★

1996年12月22日 3時50分13秒の火球の軌道計算結果

 この火球は、こぐま群をねらって連続でTV観測していた時に、偶然に視野中央で爆発を伴った火球を関口がとらえました。関口のTV火球報告から下田氏が自動火球カメラで撮影したネガを再検出して同時となりました。測定は、下田氏と関口。整約は、司馬氏と関口。再整約と軌道計算は、関口がしました。明るさは、−3等。これらのデータをもとに軌道計算をしてみました。その結果から12月のこじし群Bであることが分かりました。上記2氏からは、貴重なデータの提供を頂きました。ご協力ありがとうございました。

観測者 1 関口
埼玉県 TV28mm
観測者 2 下田氏
長野県 自動火球カメラ 写真 18mm
出現時刻 : 1996年  12月 21/22 3時50分13秒
発光点 139.66゚ +35.69゚ 133.8km 流星群カタログ
のRH01群

塩井氏と重野氏
1995年8月
より引用
消滅点 139.58゚ +35.74゚ 84.0km
爆発高度 90.6km
永続痕高度 110.0→90.6km
視輻射点(2000) 修正輻射点(2000) LMi群B群
162.9゜ +29.4゜ 162.6゜ +29.4゜ 163゚  +31゚
観測速度 62.1 km/s 軌道長半径 4.0(A.U.) 5.2
地心速度 61.0 km/s 離 心 率 0.875 0.89
日心速度  39.8 km/s 近日点距離 0.501(A.U.) 0.56
経路長 130.9km 近日点引数 273.0゜ 265゚
見込角  72.7゚ 昇交点黄経 270.3゜ 268゚
突入天頂角 63.9゜ 軌道傾斜角 133.9゜ 133゚
速度誤差 20.1% 周   期 8.0年
☆D判定 LMi群A D=0.17 D'=0.11 LMi群B D=0.12 D'=0.07
☆λβ  LMi9601 λ=356.0゜β=-46.0  LMi群B λ=5.3゚β=-46.8゚
☆考察  以上の結果から12月のLMi群であることが分かった。塩井氏の流星群カタログでは、P.68のRH01の12月のこじし群Bの軌道とよく似ている。また、TV流星の方が発光高度が高く、消滅高度は低くなっていることも分かった。