★★2004年7月3日の3時15分46秒の火球の軌道計算結果★★

2004年7月3日 3時15分46秒の火球の軌道計算結果

 この流星は、東京都のSonotaCo氏がTVで−2.8等の火球として撮影しています。また、埼玉県の野本氏のTVでも撮影されていました。明るさは、−4等程度。2人のデータをもとに軌道計算をしたその結果からさそり座χ群の北群に似ていることがわかりました。昔のデータから類似軌道を探した結果、7月30日前後に、1949年に東京天文台がとらえていた火球や1978年に上田氏等がとらえていた火球とも類似していたことがわかりました。スミソニアン天文台の軌道リストの中にも類似の軌道がいくつかありました。上記2氏からは、貴重なデータを活用させて頂きました。

観測者 1 SonotaCo氏
東京都 TV6mm
観測者 2 野本氏
埼玉県 TV6mm
出現時刻 : 2004年  7月 2/3 3時15分45秒 流星群カタログ
1995年
EN38
さそりχ北群
発光点 138゚50.6 +36゚12.5 54.2km
消滅点 139゚16.9 +36゚21.4 47.7km
視輻射点(2000) 修正輻射点(2000)
265.1゚ -12.7゚ 254.6゚ -20.2゚ 255゜ -4゜
観測速度 17.4 km/s 軌道長半径 2.5(A.U.) 2.9
地心速度 13.8 km/s 離 心 率 0.653 0.69
日心速度  37.3 km/s 近日点距離 0.874(A.U.) 0.88
経路長 43.6km 近日点引数 229.8゚ 233゜
交差角  158.7゚ 昇交点黄経  101.29゚ 101゜
突入天頂角 81.7゜ 軌道傾斜角 1.0゚ 8゜
速度誤差 0.0 % 周   期 4.0年

以上の様な結果になりました。