★★2004年7月1日の22時36分11秒の火球の軌道計算結果★★

2004年7月1日 22時36分11秒の火球の軌道計算結果

 この流星は、鈴木氏が神奈川県で−10等の火球としてTV撮影しています。また、大阪府の上田氏や岡本氏のTVでも撮影されていました。明るさは、−10等程度。3人のデータをもとに上田氏が軌道計算をして暫定値を発表しています。上田氏によると、岡本さんの動画は、経路の途中から消滅まで写っているのですが、爆発で画面が真っ白で各駒の火球位置が測れずでした。上田さんの方は、発光点から途中までが写っていましたが、上田さんの観測地から火球までの距離が249kmもあり、天球上の動きが小さくその結果として速度決定が精密にできずやや大きな誤差を含んでしまったそうですとのことです。また、絶対光度は−16等以上で、質量は14Kg以上とのことです。その結果をみるとペガスス座λ群の軌道に似ていることがわかりました。さらに、久保田氏が神奈川県でこの火球のロングエコーを受信しています。上記4氏からは、貴重なデータを活用させて頂きました。

観測者 1 鈴木氏
神奈川県 TV魚眼
観測者 2 上田氏
大阪府 TV6mm
観測者 3 岡本氏
大阪府 TV6mm
出現時刻 : 2004年  7月 1/2 22時36分11 流星群カタログ
1995年
RH08
ペガススλ群
発光点 137゚.80 +34゚.88 142.9km
消滅点 137゚.02 +34゚.87 78.9km
視輻射点(2000) 修正真輻射点(2000)
316.0゚ 22.6゚ 338゜ 24゜
観測速度 km/s 軌道長半径 -0.4(A.U.) 24.9
地心速度 76.8 km/s 離 心 率 2.94 0.97
日心速度  km/s 近日点距離 0.71(A.U.) 0.77
経路長 km 近日点引数 233.1゚ 232゜
交差角  29.5゚ 昇交点黄経  100.0゚ 100゜
突入天頂角 41.0゚ 軌道傾斜角 107.9゚ 124゜
速度誤差 0.0 % 周   期

以上の様な結果になりました。