★★2004年4月25日の3時21分47秒の火球の軌道計算結果★★

2004年4月25日 3時21分47秒の火球の軌道計算結果

 この火球は、神奈川県の鈴木氏がTVで撮影しています。また、埼玉県の岡安氏が写真でも撮影されていました。さらに、東京都のITO氏もTV撮影されています。明るさは、−3〜8等。2人のデータをもとに軌道計算をしてみました。その結果からおとめα南B群であったことがわかりました。速度がやや遅いことから、地球型軌道としても考えられます。上記2氏からは、貴重なデータを活用させて頂きました。また、この火球に伴う永続痕?が府中天文Gで写真にとらえられています。速度が遅いので永続痕は、考えにくい所ですが、どうなのでしょうか。写真について、迂回構造があります。よく見ますと淡い流星の軌跡があります。これが不思議で、皆さんのご意見を伺いたいところです。あいまいな記憶をたどると、たくさん見えた破片の中で、かなり明るい破片が一つカーブをしながら本体から離れたのを覚えています。これが写真でこのように写ったのかな?とも思いますがとのコメントもあります。何か、不思議な火球です。今までの情報から、途中で、火球が分裂し、明るい流星が回転でもしていたのでしょうか?。かつて、分裂して経路が変わったり、2方向に流れたのも撮影されたことがあります。1975年の8月のベルセ群の時だったでしょうか?

観測者 1 鈴木氏
神奈川県 TV魚眼
観測者 2 岡安氏
埼玉県 写真
観測者 3 ITO氏
東京都 TV6mm
出現時刻 : 2004年  4月 24/25 3時21分47秒
鈴木氏の発光点 140゚53.1 +35゚11.0 86.4km
鈴木氏の消滅点 141゚23.1 +35゚25.8 46.0km
岡安氏の発光点 141゚29.5 +35゚28.9 37.6km
岡安氏の消滅点 141゚40.8 +35゚34.5 22.8km
視輻射点(2000) 修正輻射点(2000)
226.7゚ +0.6゚ 211.3゚ -13.1゚
観測速度 12.5 km/s 軌道長半径 1.1(A.U.)
地心速度 6.3 km/s 離 心 率 0.196
日心速度  30.3 km/s 近日点距離 0.844(A.U.)
経路長 106.2km 近日点引数 91.9゚
交差角  21.7゚ 昇交点黄経  212.1゚
突入天頂角 52.0゚ 軌道傾斜角 0.1゚
速度誤差 % 周   期 1.1年

以上の様な結果になりました。