平成15年10月 定例会
期 日:平成15年10月25日(土)14:00〜17:00
会 場:大分市 コンパルホール アートルーム
参加費:会員 500円、非会員 700円
 
14:00〜16:00 講演会
 

演題名:「薬物依存症の回復と Spirituality」
    −「生」を考えることを通して「死」をみつめる−
講 師:大分医科大学看護学科精神看護学講師
     近藤 千春 さん

プロフィール
 1958年 愛知県生まれ
 1980年 日本バプテスト看護専門学校卒業
 1989年 愛知大学法経学部法学科卒業
 2000年 筑波大学大学院修士課程(健康教育学専攻)終了
 

 名古屋聖霊病院と名古屋市立大学病院(中央手術室勤務)で
 約7年間の臨床経験を経る。

 名古屋市立中央看護専門学校専任教員
 飯田女子短期大学看護学科助手 を経て
 現職 大分医科大学看護学科 精神看護学 講師

 主な研究は、薬物依存症の当事者活動ダルクにおける回復に関する研究で
 特に、治療困難な疾病の回復には Spiritual な回復が必要であることに
 焦点を当てて研究に取り組んでいます。

講演要旨
 身近な人の死に遭遇したとき、これからの人生をどう生きるべきか、とその人から発せられたメッセージのようなものを感じるでしょう。「生きる」とは何かの問いかけは、「生きるために薬を使い、使うために生きてきた」という薬物依存症者が、回復していく姿からも発せられています。薬物なしの人生のために必要なものは、自らの存在の有り様でもある Spirituality を見出すことでもあります。彼らの回復を通して「生」と「死」について考えます。