平成16年5月 定例会
期 日:平成16年5月22日(土)14:00〜16:20
会 場:大分市 アートプラザ 研修室
参加費:会員 500円、非会員 700円
 
14:00〜15:25 講演会
 

演題名:「わたしの出エジプト記」
    −エジプト人の IBM から見える日本−
講 師:大分市市議会議員
     井手口 良一 さん

プロフィール
 昭和26年(1951)福岡市生まれ
 4歳より別府で育つ
 別府市立南小学校
 大分大学教育学部付属中学校
 大分県立大分舞鶴高等学校
 東京水産大学卒業
 昭和50年(1975)水産技術者としてブラジルに渡る
 
 ブラジルの州政府や連邦政府の技術指導員として活動
 平成2年(1990)より現在まで
  JICA 国際協力事業団派遣専門家として活動
 平成8年(1996)エジプトで半年間、技術指導にあたる
 平成9年(1997)大分市市議会議員選挙に立候補、初当選
 現在2期目

講演要旨
 
「わたしの出エジプト記」と題する42の小さな話は、平成8年1月からの半年間、私がエジプトのアレキサンドリア滞在中に書き留めたものです。若い頃からブラジル中心にラテンアメリカの国々で仕事をしていた自分にとって、ラテンの故郷 地中海文化の一方の本家本元のエジプトで生活できたのは幸運でした。それは南米でのカルチャーギャップを味わい尽くしたからこそ、エジプト文化に立脚したエジプト人達のものの考え方についていけたのかも知れません。
  「わたしの出エジプト記」はアラブの盟主であるエジプトの、まったく異質の文化の鏡に映してみれば、日本や日本人の考え方に、どんな姿に見えるかとの大きな試みとしてみたものです。
  エジプトのIBM は、「インシャラー」「ボクラ」「マーレーシュ」という3つのアラビヤ語の頭文字を並べたものです。エジプトを植民地支配をしたイギリスをはじめ欧米人がエジプトを批判する時必ずこの IBM を使います。私は半年間のエジプトでの交流を通じ、むしろこの3つの言葉こそエジプト人の偉大さの証拠であり、日本人が最も必要とされる考え方ではないかと考えています。イラク戦争を通 して、アラブの人々の生き方に焦点が当たっています。この講演がアラブを理解する第一歩となれば幸いです。