平成14年3月 定例会
期 日:平成14年3月23日(土)14:00〜17:00
会 場:大分市 コンパルホール アートルーム
参加費:会員 500円、非会員 700円
 
14:00〜16:00 講演会
  演題名:「残された時間を静かに豊かに生きた友人」 
講 師:見成寺(けんじょうじ)住職 日野 詢城(しゅんじょう) さん

プロフィール
 1996年 大谷大学文学部、仏教学科卒業
 佐伯・博多のお寺に勤務の後
 1977年〜 見成寺住職
  教区では社会教化委員会に属していて
  宗教者としての戦争責任の問題などに関わる
 1993年〜 国東広域病院の田畑先生らとビハーラ(ホスピス)の運動に関わる
  「死と生を考える会」世話人
 自然野菜のグループ《じねんの会
代表(1983年〜2002年1月まで)

著書
 韓国元従軍慰安婦問題から『ハルモニの絵画展』(梨の木舎)
 『暮らしの中で−差別と迷信を考える』編集(解放出版社)

講演要旨
 昨年8月に亡くなった友人とは20年来のお付き合いでした。解放運動に生涯を捧げた彼は、末期のガンだと宣告されました。医師の見立ては「桜の花が散るころ」が限界だということでしたが、残された時間を、全く新しい時間として豊かにそして静かに過ごしました。「みそ汁の一杯が今はいとおしく、枯れ葉の中に紅葉を見ることができるようになった」と語っていました。野の草花で飾られた質素な葬儀も彼らしい終わり方だと感銘しました。