平成17年7月 定例会 | |
期 日:平成17年7月23日(土)14:00〜16:00 会 場:大分市 アートプラザ 研修室 参加費:会員 500円、非会員 700円 |
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1.14:00〜15:20 講演会 | |
演題名:「畳の上で死ぬ
ということ 」 |
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プロフィール 1974年 九州大学医学部卒業。山口赤十字病院勤務。 外科一般診療・外科手術・麻酔・超音波検査・院内チーム医療を学ぶ 1981年4月〜 天心堂へつぎ病院外科部長 一貫して往診を続けながら病院治療と在宅療養の継続性を追求。 患者様の要求に応じて在宅ターミナルケアを行う。 現在の関心ごと:在宅療養、在宅ターミナルケア、 創傷・褥創の保存的治療、超音波検査、禁煙外来 |
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講演要旨 1960年、国民皆保険が実施されるまで、日本では90%の人が自宅の畳の上でなくなられていました。その後何が変わったのでしょうか。今では90%の人が病院のベッドの上でなくなられています。 南の島与論島では、病院で死ぬことは禁忌とされています。医師の力量は患者が死ぬ 前に必ず自宅に返すことができるか否かで測られるそうです。急患で患者が病室で死ぬ と、そこに魂が残るので、家族が巫女を呼んできて魂を家に連れ帰る儀式を行なうまでは、誰もその病室を使わないそうです。ここでは、在宅での看取りがあたりまえの事として行われます。患者が息を引き取ったことに真っ先に気づくのは子供たちだそうです。 今でも私たちが畳の上で死ぬことを選ぶことは可能です。在宅療養をしながらお亡くなりになられた方々のご紹介をし、その支援体制について私どもの経験をお話いたします。 |