本 会 の 趣 旨

 私たちは日常の生活であまり「死」を話題にすることはありませんが、「死んだらどうなるんだろうか?」「安らかに死を迎えることができるだろうか?」「自分はこんなふうに死を迎えたい」ということは時々考えられると思います。また「身近な人を亡くしたけれどもなかなか悲しみから立ち直れないでいる」という方もおられることでしょう。これまで死はタブーとされ、共に死を考えるような場はほとんどありませんでした。「死はいつかは訪れるのだから、自分や身近な人の来るべき死に対して今から準備しておこう。」と前向き に死をとらえ、日頃から「生と死」について考えておくことは必要だと思われます。
  また「よく死ぬことはよく生きることに他ならない」との観点で、生きがいを考え、命の尊さを見直すことも大切なことです。  

私たちと共に「生と死」について考えてみませんか?  

 本会はその目的に賛同するすべての人びとに開かれた会です。性別 、年齢、身分、職業、宗教などに制限されるものではなく、本会を構成するすべてのメンバーのそれぞれの立場が尊重され、相互の強いつながりと協力によって支えられます。

 

本 会 の 成 り 立 ち

 1982年、「身近な人の死を体験する時」という「生と死を考えるセミナー」が上智大学の講堂で開催され、そのセミナーを契機として、自然発生的に「生と死を考える会」が東京で誕生しました。喪失の悲嘆に心を傷めておられる方々と共に生きる支えを模索することが会の大きな課題でした。この会は歳月とともに成長し、死への準備教育としての広い役割を担うようになりました。
 これをうけて、「大分・生と死を考える会」が 1994年に発足しました。