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2007年8月13日(月) 

「君の箱だ」と僕は言う。
自らが「平穏」と命名した立方体に世間が決めた大きな言葉ばかり先に詰め込み
その残った隙間に何を詰めるか悩む作業にばかり君自身を費やしては「何か」ばかり埋めてゆく。
そのまたギュウギュウに詰め込まれた網目をくぐって、「心」と君に呼ばれているものは
儚く濾過され、悲しく研ぎ澄まされて、溜まって掬って初めて本当の望みに気がついてしまっても。

君のスタンダード。世間に言いくるめられるほどの軟弱な箱ならば最初から答えは知ってるんだろう?
叶えるためなら箱なんて要らないと、言えない自分が最初の敵なんだろう?
確かめたいこと程、実は君の手中にあるんだろう?
なのに確かめられない怖さは、君自身が抱えている「答え」なんだろう?

君の箱より僕の箱より世間の箱より、心は命の縮図。
空の果てを知った君だからこそ翼は生えた。

Akiary v.0.51