2007年6月2日(土)
伝えるということ。
憂鬱で喜び。儚くて希望。
伝わるということ。
穏やかで哀しい。平穏で砂漠。
2007年6月11日(月)
どんなに強烈な想いや願いでも
時間が過ぎればその残像だけが振り返ったその道に残っていた。
信じれば迷い、探せば見失う。
手に入れては零れ、求めれば遠ざかる。
夜がまだ好きだった頃は足を止める術を知らなかった。
夜の果てを知った今では歩き出すことが億劫で仕方ない。
少しの若さはあまりに自分の前に愚かで、少しの老いは笑いながら自分を見下ろしている。
その狭間に立って僕はどちらの方向に対しても眩しく手を翳しながら
君を今越しに愛するんだろう。
雨の街。傘で見えない君の表情。
僕は懲りずに君の立つ場所へ往く。
「誰もが一緒なんだろう?」
そう問いかけながら。
2007年6月24日(日)
パパママ、さようなら。
私が今知りたいものは
ひと夏だけを生きる、まるで蝉の生涯。
アスファルトで乾いてしまうにしても
それを拒めない本能。君を。未来なんて。想いを。
2007年6月26日(火)
小さな小さな花弁を集めて、一つの大輪として魅せている様な幸せは
太陽に照らされて落ちる、僕の過去や孤独や悲しみの色なんかの影を
君が全部抱きしめてくれてるって証明なのかもしれない。